更新日:2026/9/30

モルディブ・マーレ後編〜Peace on the Boat trip〜

ビースボートの船旅であちこち迷走したHinataの旅物語、「Peace on the Boat trip」。 笑いありハプニングあり、ちょっと不思議でほんわか緩まるHinataワールドへようこそ。   最初から読む ひとつ前の記事を読む

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マーレの街の真ん中は思った以上に都会で、電飾の大きな看板なんかがギラギラしているような都会的な場所もあれば、そこを通り過ぎると急にひとけもなくガラーンとしてきて、さっきまでの街って何だっけ?みたいに静かな通りや学校や施設、小さな店が並ぶ細道や、海沿いには小さなパーラーが幾つも並んでいたりと、クルクル変わっていく風景が見ていてホント飽きなかった。ここはグランドでここは公園で…って言いながら、バイクの彼は律儀に、説明交じりであちらこちらを案内してくれる。

 

街の裏側の海に出ると、ちょっと歩いてみようよって言われて散歩してみたんだ。説明を聞きながら歩いていたら、彼が不意にヒョイって手をつないできた。おっと、そんな目的もあったんですか。ちょっと苦笑いしながらササッと手を離す。海外の男性はそういうことをサラリとやってのけるんだよね。ニコニコ笑顔で全く悪気がない様子に、気を許さない私の方がおかしいのかしらと思わされてしまうけど…まぁ、こちらがひとりの時にはちょっと気をつけないとね。

そんなこんながありつつも、旅では男女を超えて色んな出会いがある。やっぱりいつも思い出に残るのは誰かと一緒にいた記憶。その時の感覚を誰かと共感できたことって、何だか心に残るんだ。楽しい、嬉しい、美味しい…そんな素敵な時々を、ひとりではなく誰かと共有したいって、そう思うよ。

 

あちこち寄り道しながらぐるりと一周し終わって、約束通りに彼の言っていたお土産屋さんに行く。何とそこは、はじめに彼にナンパされた場所の目の前だったんだ。そこは彼の兄弟のお店でさ、ナンパは半分彼のお仕事のようなものだったという訳。なるほど面白い業務形態だね、斬新なアイデアにちょっと感心。

お店はまあ、それなりにいい値段だったな。可愛いものもあったけど、よく見ると地元産でなくて残念だったり。安いものと高いものとの値段の差が半端なくて驚いた。かなり高価なものを、アンティークでいいものだと言ってやたら勧めてくる店員さん。バイクの彼は心配そうに私に目配せしながら、こっちのコーナーに安いものがあるよって教えてくれたりしてさ。別に買う、買わないは自由なんだけどね、強制はされないけどお土産になりそうな小物をいくつか買った。たぶんどこの店に入っても観光者には同じ価格帯だったんだろうけど、バイクの彼のメンツもあるだろうしとりあえずって感じで。

 

だいたいの国ではアメリカドルでも支払いできる。もしその国の貨幣を持っていなくて貨幣価値もあまりよく知らないとすると、メニューを見ても幾らくらいとか分からないし、アメリカドル支払いだと言い値になってしまうからぼられやすいかも。だけどそれは、自分の方にも問題があるんだよね。その国をちゃんと知ってから交流することは大切なんだなって思った。ちょっとした礼儀でもあるしね。

例えば挨拶や買い物で使うような言葉、数字なんかでも、全然知らないし話せないと、あーこの人はここにあんまり興味がないんだなって思うよね、ただ買い物がしたいのかなって。日本にいても、逆の立場でそんな風に感じたことあるかも。買い物だけでなくもう少し他にも興味持ってくれたらいいのになぁとか、逆に日本語けっこう話せる外国人がいたら親近感が湧くし、嬉しい。自然とお互い笑顔で話してしまうんだ。

 

この日行ったネットカフェでの話。値段表記がなかったから支払いはお店の人に任せたんだ、とりあえず現地通貨を渡せば普通にお釣りが戻ってくるだろうって。だけど戻ってきたお釣りはそんなに多くはなかった、つまりちょっとボラれたってやつね。これは最初に値段を確認しなかった私が悪かったんだけどさ。地元の人たちばっかりのお店だったから値段も安いだろうと思っても、必ずしもそうはならない結果になる場合もあると。もちろん良心的なお店もあったよ、この店は安くて美味しいからって人に教えてもらってた店は、味、値段共にとっても良かったんだ。だからしっかり前情報をキャッチしてお店を選ぶことも大事かも。もちろん、直感が冴えていればそれに越したことはないけどね。

 

道を歩いていると、またもや楽しげなお誘いが・・・

道を歩いていると、またもや楽しげなお誘いが。今度は上から「こっち、こっち」と呼ぶ声が聞こえてくる。見上げると男性ふたりがこちらに手を振って、上においでと手招きしているよ。どうやら賑わうカフェの二階の窓から覗いているらしくって、その様子があまりに面白かったからちょっと階段のぼって行ってみたんだ。

ふたりのうち、ひとりは片言の日本語を話せてさ。どうやら私たちの船の現地関係者らしく、まあまあ、ここに座りなさいと言われるがままに座ってみた。そして色々と楽しくお喋りしている内に何故か、話の流れでまたもやバイク乗り場に連れて行かれた私。そうして再び、連れられるままにマーレ2周目バイクの旅が始まったのであった。なんじゃそりゃ。今度は最後にお兄さんのお店に行くというオチはなかったにせよ、モルディブ人はナンパにバイクを使うということがよく分かった一日だった。

 

そうそれで、このバイクツーリングなんだけど。観光の仕方も色々だよね、モルディブは比較的安全だし昼間だし…と思ったけど、たまたまいい人だったから良かったものの、少し気は付けないとね。危ないと初めから分かっているような所では特に、安易に人についていくようなことは絶対にやらない方がいい。これはどこでも共通して言えることかな、日本でもそうだし。

と、ちょっと気が引き締まったところで。結果、楽しかったバイクツーリングなんだけどさ。ベトナムとモルディブでの大きな違いは、ベトナムはヘルメット有りで、モルディブはノーヘルだったこと。以前同じ船旅でベトナムに寄ったことのある人の話によると、前はベトナムもノーヘルだったみたい。少し経った今、どうやらルールが少し変わったようでさ。同じ寄港地でもやっぱり行く度に街が発展してたりするんだね、当たり前ではあるんだけども。今だって工事中の場所や作りかけのお店がいっぱいある。たった一年後にはもう知らない景色が広がっていたりするんだろうな。特にマーレはあちこち工事しすぎなイメージが否めない。一気にガラリと変わっちゃうはず、このままいくと。

 

その土地のそのままの良さって、いつまで見ることができるんだろうって思う。自分たちの土地が元来持っている素晴らしさを知っていて、それを生かした発展の仕方をしている場所は少ないかもしれない。みんなどこかの国の何かに憧れて、ひたすら同じになろうと真似をしている。色んな良さを取り入れるのは素敵なことだけど、それだけになってしまって自分のカラーが消えてしまうのは悲しい。「らしさ」がどこにもなくなると、自分が帰るべき場所も分からなくなっちゃうよね。それでなくてもモルディブは、帰る場所がなくなる可能性もあるというのに…(※)

これはホントに「発展」の課題。ちゃんと柱を持っていないと、外側は発展してるように見えても、内側はどんどん退化してただの張りぼてになってしまう。荒削りに急成長している街を見ているといつも問いかけてみたくなるんだ。本当にこの発展は「幸せに向かっているの?」と。

 

人で賑わう原色鮮やかなマーケットの向こうに、透明に透き通る海が果てしなく広がっている、美しい島モルディブ。ここにある、ここにしかないものをどうか忘れないで…島が未来いつまでも存続し、純粋な祈りの心と共にありますように。

(※)地球温暖化が進む現在、世界でも平均海抜が低いモルディブは、海水面が1m上昇するだけでも島すべてが海に沈み人が住めなくなると言われている。

 

PHOTO GALLERY

「PHOTO GALLELY」

大きな木と小さなおばあさん

おウチの中から木がこんにちは

フレッシュなココナッツジュースはいかが

奥の方までぎっしりお魚天国

路地にはバイクが果てしなく並ぶ

道にもバイクがブーンと走る

モスクの中は礼拝も終わりガランと静かだった

 

モルディブ人の趣向品、ビートルナッツの噛み煙草

スーツでバイクはここでの定番スタイル

 

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サーフショップ&スクールを発見

 

hinata-04_038' のコピー

日常のなにげない風景

 

美しい海と新しいいのち

 

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いつでもすぐそばにある大好きな場所

 

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モルディブの夜はとってもカラフル

 

(取材・文・写真/Hinata)

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2029年12月出航

第126回クルーズ

ピースボート地球一周の船旅 2027年4月 Voyage126

春に出航し、アジアから地中海、ヨーロッパ、北中米へとめぐる全108日間の世界一周クルーズ。ヨルダンやサントリーニ島、ロンドン、バンクーバーなど多彩な港を訪れ、ソグネフィヨルドやアラスカフィヨルドでは大自然の絶景を満喫します。旅行のベストシーズンといわれる初夏には、地中海から北欧まで数々の世界遺産と出会う航路へ。季節が織りなす風景とともに、まだ見ぬ世界を体感する船の旅です。

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