ピースボートのボランティア活動の拠点となっているピースボートセンター。全国、東京、横浜、大阪、名古屋、福岡の5か所にあり、これまで以下の記事でスタッフにそれぞれの特徴を聞いてきました。
▼ピーセンについてのこれまでの記事はこちらから
スタッフに聞いてみた!ピースボートセンターとうきょうってこんなところ!
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ピースボートセンターおおさかの基本情報「どこにある?」
今日ご紹介するのは「おおさかピーセン」こと、ピースボートセンターおおさか(ピースボートセンターは、略して「ピーセン」と呼ばれています)。阪急「梅田駅」から歩いて約10分、地下鉄谷町線「中崎町駅」から約1分、都島通沿いのビルの2階にあります。
ピースボートセンターおおさか
現在、おおさかピーセンには、学生や社会人、20代を中心に、さまざまな年齢層の人が週に20〜45人ほど通ってきています。ピースボートクルーズの旅行代金の割引を貯めるボランティアスタッフ、通称「ボラスタ」をするためです。
ボラスタって?
作業内容は主にピースボートのポスター貼りと、ピーセン内で行われる軽作業や事務作業の「内勤」、そのほか災害支援のお手伝いや募金活動などがあります。中でも特にポスター貼りではアルバイトをするよりも効率よく割引を貯めることができておすすめ。29歳未満であれば全額割引で乗ることも可能! 夢が広がりますね。
今回は、おおさかピーセンに勤務するスタッフのみなさんにお話を聞きました。「クルーズに乗船したい」、「ボラスタに興味がある」という人たちがピーセンを訪れた時に案内してくれる4人のスタッフです。「クルーズ乗船の夢を叶えたい、サポートしたい」という情熱が伝わってくる彼らは、全員が地球一周クルーズの乗船経験者です。
ピースボートセンターおおさかのスタッフ(括弧内はニックネーム)
野々村修平(オイスター)写真右:元々は中学校で保健体育の教員をしており、休職中の2017年に94回クルーズに乗船。その後スタッフとして勤務。現在はピースボートセンターおおさかの責任者を務める。
新藤あゆみ(あゆ)写真左:初めて乗船したのは2001年出航の第35回クルーズ。今までに10回以上ピースボートクルーズに乗船し、親になってからもピースボートスタッフとして働き親子での地球一周も経験しています。自然や季節を感じながら、食べ物を選んだり体を動かすことが好きです。
德永涼子(ほたる)写真右から2人目:高校で不登校を経験し、通信高校へ転校。アルバイト先でポスターと出会い、卒業後に100回クルーズに乗船。旅の経験を経て自分だけでなく”他者”と世界を見たいとスタッフとして乗船予定の方のサポートをしています。
森田幸子(アイフル)写真左から2人目:2001年の第34回クルーズに乗船後、スタッフとして地雷廃絶キャンペーンP-MACを担当。ピースボートスタッフをしながら日本語教師もしています。趣味は読書。植物が友達。
新藤あゆみ(あゆ)写真左:初めて乗船したのは2001年出航の第35回クルーズ。今までに10回以上ピースボートクルーズに乗船し、親になってからもピースボートスタッフとして働き親子での地球一周も経験しています。自然や季節を感じながら、食べ物を選んだり体を動かすことが好きです。
德永涼子(ほたる)写真右から2人目:高校で不登校を経験し、通信高校へ転校。アルバイト先でポスターと出会い、卒業後に100回クルーズに乗船。旅の経験を経て自分だけでなく”他者”と世界を見たいとスタッフとして乗船予定の方のサポートをしています。
森田幸子(アイフル)写真左から2人目:2001年の第34回クルーズに乗船後、スタッフとして地雷廃絶キャンペーンP-MACを担当。ピースボートスタッフをしながら日本語教師もしています。趣味は読書。植物が友達。
おおさかピーセンってこんなところ
「何を言っても否定する人がいない」。おおさかピーセンの責任者を務める野々村さんはじめ、スタッフからよく出ていたキーワードです。訪ねてくる人たちの性格、考え方、ペースをスタッフみんなで「受け入れる」ことを大切にしていて、「安心感を持てる第二の居場所」のように感じてもらえる場所づくりを心がけているそう。
おおさかピーセンのボラスタは元気で社交的な人から、おとなしくて引っ込み思案な人まで、「似ている人がいない!」というほどさまざまなのだとか。
スタッフ歴21年、みんなにとっての頼れる存在のあゆさんは、「ボラスタとの距離が近くて、一人ひとりとのかかわり方が濃い」と話します。「上下関係がなくて、おもしろいことに全力、ボラスタ同士がとても仲がいい」のがおおさかピーセンの特徴です。
「何かのきっかけを探してピーセンにくる人が多く、好奇心を持った人たちが集まる場所だから、その中でこれまで出せていなかったような個性が引き出されることが多い」という話があったり、通うようになった頃と比べてびっくりするほど積極的になったという人がいたり、のびのびとマイペースに通うことができる印象です。
変わりゆく世界情勢にあわせた全力サポート
円安、物価の上昇などを受け、若い世代には負担が大きく、不安も膨らんでいます。ピーセンを訪れる若者世代の多くが、「乗りたいと思いつつ、実現は難しいかも……」という思いを抱えています。「乗ってもらいたいっていう思いから、特に若年層と個人的に向き合う時間が増えた」と話す野々村さん。時間をかけて、その人にあわせた計画作りを一緒に行うようにしているといいます。乗船までに限らず、帰ってきた後まで視野に入れた丁寧なサポートです。
また、ピーセンに通う仲間が暮らすシェアハウスもあるので、遠方に住んでいる場合も無理なく拠点を移すことができるようになっています。宿泊やショートステイもできるのだとか。
(ほぼ)毎週開催される楽しい自主企画イベント
おおさかピーセンでは、週に1度木曜日に定例ミーティング(通称「つっこM(み)」)が行われていて、1週間の報告を行うつっこMの後には、誰でも参加できる趣向を凝らしたおもしろイベントが開催されています。例えば、ギターの弾き語り、写真のコンテスト、ファッションショー、社会問題を学ぶ勉強会など、テーマは多岐にわたります。
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イベントの中には、クルーズ内で行われるイベントにならって、ボラスタが主体となって自由に企画しているものもあり、木曜日にあわせて訪ねれば、クルーズの雰囲気を一足先に味わうことができるかもしれません。
船が出た! おおさかピーセンからも仲間が乗船
2020年に新型コロナウイルス感染症が広がって以来、約3年もの間、クルーズの催行中止を余儀なくされていたピースボートでしたが、ついに2023年の4月に第114回、8月には115回クルーズが出航しました。
おおさかピーセンからもスタッフ2名とともにボラスタをしていた仲間が大勢旅立ち、お見送りは感無量だったといいます。
115回クルーズの出航を前にして行われたイベント「いってらっしゃいパーティ」には、ピーセンの建物がいっぱいになるほど大勢の人が集まりました。
野々村さんは2本のクルーズの間、7月からの約1カ月間、日本一周のショートクルーズにスタッフとして乗船し、新しく大きくなった船を体験。多くの乗船者との対話を通して、スタッフにとっても厳しく不安な期間だったコロナ禍を超えた「新たなスタート」を実感していると話してくれました。
毎日が文化祭、地球一周を共通点に
「一度訪ねれば、何人もの地球一周の経験者と知り合える」
野々村さんがいうように、ピーセンは地球一周を経験した人と、地球一周に興味を持つ人たちが集まる場所。
野々村さんがいうように、ピーセンは地球一周を経験した人と、地球一周に興味を持つ人たちが集まる場所。
そこで出会う人たちや企画を通して、海外のおもしろさに触れたり、旅や留学、ワーホリなどの情報を集められたりすることもピーセンで得られる大きなメリットです。
「人に興味を持っている人が集まっているから、毎日が文化祭みたいな感じ」。話を聞けば聞くほど、楽しさが伝わってくるおおさかピーセン。
スタッフだけでなく、ボラスタに集まる人たちも、初めてやってくる人にウェルカムで、質問がやまないほどだというので、緊張も不安も必要なさそうですね。興味が湧いた方は、ぜひ一度気軽に遊びに行ってみてください。
ピーセンに行ってみたい…!ボランティア活動をしてみたい…!という方は
情報発信や各種連絡はLINEでおこなっています。ピーセン公式LINEに登録をして、「ピーセンに興味がある!行ってみたい!」とメッセージを送ってみてください。
ピースボート公式ライン
ピースボート公式ライン
クルーズに申し込みをいただいた際には、サポート担当者から電話でボランティアスタッフの案内などもおこなっています。その際にボランティア活動に興味があることを伝えていただければ詳細をご案内します。
インタビュアーからみたおおさかピーセン
インタビュアーを務めた私は、実はおおさかピーセンの卒業生です。約半年ほどピーセンに通い、そのうちの3カ月はシェアハウスに住んで、旅費の3分の1くらいのボラスタ割引を貯めました。ピーセンで過ごした半年間は、クルーズと同じくらい大きな人生の転機になりました。誰とでも仲良くなることができる不思議な場所。自分が好きになれて少し勇気が出せる空間。ここで一生の友達ができました。少しでも興味が沸いた人はまず一度遊びに行ってみることをおすすめします。おおさかピーセンが今も変わらず、多くの人の第二の居場所となっていることが伝わってくる貴重なお話が聞けました。
インタビュアーを務めた私は、実はおおさかピーセンの卒業生です。約半年ほどピーセンに通い、そのうちの3カ月はシェアハウスに住んで、旅費の3分の1くらいのボラスタ割引を貯めました。ピーセンで過ごした半年間は、クルーズと同じくらい大きな人生の転機になりました。誰とでも仲良くなることができる不思議な場所。自分が好きになれて少し勇気が出せる空間。ここで一生の友達ができました。少しでも興味が沸いた人はまず一度遊びに行ってみることをおすすめします。おおさかピーセンが今も変わらず、多くの人の第二の居場所となっていることが伝わってくる貴重なお話が聞けました。
(文/山根那津子 写真/ピースボート)
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