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インタビュー
2020/08/15
INTERVIEW Vol.25
和田莞太朗
KANTARO Wada

人生で初めて熱中してやり遂げたこと。それが世界一周。

PROFILE
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和田莞太朗
1999年生まれ。ピースボートセンター大阪で、ボランティアスタッフとして全額分の割引を達成する。大学3年生の時に半年休学し、2019年4月出航のピースボート 101回クルーズに乗船した。
大学に通いながら、ボランティアスタッフとして船旅の旅行代金99万円分の割引を達成した和田さん。船内でも、企画などで積極的に盛り上げていた和田さんにとっての地球一周は、どんなものだったのでしょうか。和田さんの考えるボランティアスタッフの魅力についても聞いてみました。

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これまで何一つやり遂げたことがなかった。


―さっそくですが、地球一周に行こうと思ったきっかけを教えてください。

和田「大学2年生の時に、授業で就職活動で使うエントリーシートを書く練習をする機会があったんです。そこで、これまで頑張ってきたこととかを書いたりするんですけど、中々進まなくて。改めて自分の人生を振り返った時に、『何かに熱中してやり遂げた経験がないな』って思ったんです。大学にも単位を貰うためだけに通っていたので、そんな状況を変えたい!と思ったのがきっかけです。」

―なぜ地球一周を選んだのですか?

和田「もちろん、地球一周というインパクトに惹かれたのも事実ですが、それ以上に(ボランティアスタッフとして)ポスターを貼る活動を行うことで割引を貯めることができるという点に自分は魅力を感じました。中には全額分貯めて乗船している猛者もいると聞いて、今の状況を変えるならこれしかない!って思いましたね。」

ボランティアスタッフ制度とは?
スタッフ活動を行うことによって、関わったボランティアスタッフの活動分だけ船賃の割引が受けられる。この制度により、お金に余裕のない若者でも乗船しやすくなっている。居酒屋など街でよく見かけるあのポスターは、クルーズ乗船予定のボランティアスタッフが貼っている。他にもカンボジアの地雷除去のための街頭募金、世界各地に届ける支援物資集めなどのボランティアがあり、⾃分の興味関⼼や⽣活スタイルに合ったものを選択可能。1回のクルーズで10名ほどは、全額割引まで到達する強者がいるらしい!

 

学校に通いながらポスター貼り。


―世界一周に行くにあたって、苦労したことなどはありますか?

和田「授業・ポスター貼り・アルバイトを並行してやらなければならなかったことですかね。大学に通いながら、「半年で99万円分割引を貯める!」と意気込んだのはいいものの、ポスター貼りの割引以外に、自分が持っていくお小遣いも貯める必要があったので、アルバイトも頑張っていました。結果的に99万円分の割引を達成することができましたが、その半年間はすごく苦労しました。」

ーどんな風にして、その苦労を乗り越えましたか?

和田「絶対に全額割引を貯めて地球一周に行く!という目標はもちろん、スタッフの方々や、そこで出会ったボランティアスタッフ仲間の存在はすごく大きかったかなと思います。
ポスター貼りなどの活動を始める前に、どのくらいの期間で割引を貯めるといった計画を立てるんですけど、僕の場合、時期的に4月出航の地球一周クルーズへの乗船は厳しい状態だったんです。そんな状況でも、スタッフの方々が親身になって相談に乗ってくれたり、自分と同じくポスターを貼っている仲間に励まされたりしながなら、なんとか全額割引を達成することができたので、自分1人の力だけでは難しかったかなと思います!」

―ボランティアスタッフをしてみて良かったことは?

和田「地球一周に行く前に友達ができたことと、人との出会いを楽しめるようになったことですかね。ボランティアスタッフとしての活動を行なっていると、自分と同じように頑張っている仲間と出会えるので、いざ地球一周に出発した時に1人になるという不安はありませんでした。
また、ポスター貼りの活動では、知らない地域での活動も多かったので、最初は緊張したりお店の方にお願いするのに苦手意識を感じていましたが、活動を続ける中で応援してくれる方や、親身に話を聞いてくださる方々に出会ったことで、少しずつ知らない土地に行って知らない人に会うということが楽しいと思えるようになりましたね。元々は、初対面で話したりすることがあまり得意ではなかったんですけど、ポスター貼りの活動をしてからは積極的に話せるようになったなと感じます。」

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船での地球一周は、楽しむことも学ぶこともできる。


―船内ではどんな過ごし方をしていましたか?

和田「船内では、とにかく色んなことをしました。企画に参加したり、カタンというボードゲームや麻雀、日中にはスポーツデッキでバスケをしたり、あとは地球大学というプログラムに参加して、SDGsを始めとした社会問題を勉強したりもしましたね。」

ーそれらは乗船前からやると決めていたのでしょうか?

和田「それが、乗船前は地球大学を受けることくらいしか予定していなくて、全くと言っていいほど何も考えてませんでした。とりあえず色んなことをやってみて、自分が楽しいと感じる生活スタイルを探そうと、初めの方はとにかくいろんな企画に首をつっこみまくってましたね。」

地球大学とは?
地球大学は、地球一周の船旅を活用した、国際教育・平和教育プログラム。寄港地における現場体験と船上でのゼミを組み合わせたユニークなカリキュラムの下で、地球規模の問題に対して体系的に理解を深め、自分の問題として捉える視点、情報発信能力や行動力を身につけます。

 
 

―地球大学ではどんなことが特に印象に残っていますか?

和田「1番印象的だったのは、国連のWFPで活動していた忍足謙朗さんの講義ですね。華やかな国連の話から、現場のリアルな話、仕事に関する考え方など、社会問題に本気で向き合い、それを仕事とする忍足さんの話は、自分にとって衝撃の連続でした。地球大学では、水先案内人がゲストとして来てくれるので、近い距離で質問をしたり話を聞いたりできたというのがすごく良かったと思います。」

水先案内人とは?
ピースボートには、各界の著名な方や専門家、例えばジャーナリストやNGO活動家、パフォーマーなどが地球一周のクルーズに部分的に乗船し、これから訪れる国々や地域の歴史・文化を紹介をする講演会、歌やダンスなどのパフォーマンスを船内でおこなっていただく、洋上のゲストのことを「水先案内人」と呼んでいます。

 
 

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―思い出深い寄港地は?
和田「どの国も良かったですが、1番を決めるならジャマイカですかね。ジャマイカの良さを一言で表すなら『自然と人』です。
「自然」についてはカリブ海という事もあり、透き通った海はもちろん、運転手のおすすめで連れて行ってもらったブルーホールという湖もすごく綺麗でした。
「人」については、特にジャマイカ人の陽気な性格が他のどんな国よりも印象に残っています。ジャマイカの人たちは、お店や物売りの人だけでなく通りすがりの人さえも「ヤーマン!」と挨拶をしてくれ、初対面とは思えないくらいすぐに仲良くなれます。現地の人たちからすれば外国人である僕らに対して、あそこまで陽気に接してくれると言うのは、本当に素晴らしいことだなと思いました。
海外旅行をしていると、素敵な建物や自然に目を奪われ、人と交流することを忘れがちですが、海外でその国の人たちを交流するからこそ見つかる楽しさを改めて知ることができた国でだったと思います。ジャマイカ、本当におすすめです!!」

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楽しむ気持ちさえ忘れなければ、きっと充実した100日間になる。


――実際に地球一周をしてみて良かったことは?

和田「漠然としてるんですけど、細かいことを気にしなくなったことだと思います。それまでは、無意識に人の目を気にして選択を諦めたり、とにかく周りの評判や視線を気にして生きていたなと思います。それが、自分で決めた目標を達成して、広い世界をこの目で見たことで、自分の経験を自信を持って語れるようになりました。自分に自信が持てるようになったことで、自然とこれまで気にしていた周りの目が気にならなくなり、自分の気持ちに嘘をつかず行動できるようになったと思います!」

―将来の進路に変化はありそうですか?

和田「あると思います。まだ先のことのなので確実ではないですが。(笑)
僕の通っている大学の学科は公務員になるための学科なので、それまでは卒業したら公務員になって働いているのかな…と言う感じで漠然としか将来のことを考えていませんでした。ですが地球一周を経て、必ずしも決められた道に行く必要はないと思いましたし、仮に公務員になるとしても、自分の意志を持って選択することができるようになったと思います。」

―最後にこれから地球一周に行こうと思っている人や、迷っている人に一言お願いします。

和田「人によっては、明確な目標や意志を持って乗る人もいるかもしれないんですけど、僕は必ずしもそうでなくていいと思っています。さっきも言ったんですけど、僕の場合は、地球一周の過ごし方なんて何も考えていなくて、とにかく行き当たりばったりでしたが、自信を持って楽しかったと言えます。地球一周クルーズでは、とにかく色んな人やチャンスがそこら中に転がっているので、目的がなくても、楽しむ気持ちさえ忘れなければ、きっと充実した100日間になると思います!」

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(文/古池 祐二郎 写真/和田 莞太朗)
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