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コラム
2020/12/12
スタッフに聞いてみた!ピースボートセンターってこんなところ!

 

ピースボートの特徴の一つが「ボランティアスタッフ制度」。乗船前に活動をするとその分だけ船賃の割引が受けられます。このシステムがあることで、ピースボートは若者でも乗船しやすくなっているんです!中には、船賃の割引を全額貯めて実質ゼロ円で参加するツワモノも!
そんなピースボートのボランティア活動の拠点となっているのが、東京・横浜・大阪・名古屋・福岡にある「ピースボートセンター(通称:ピーセン)」。ボランティア活動ってどんな感じ?割引の他にどんなメリットがあるの?など、ボランティア活動やピーセンに関する疑問をピースボートスタッフに聞いてみました。答えてくれたのはピースボートセンター東京のおきたさんとみおさきさん。
-ピースボートのボランティア活動ではどんなことをするんですか?
おきた 大きく分けて、居酒屋などでよく見るあのポスターを貼っていく「ポスター貼り」と、ピーセン内で行う「内勤作業」の2種類があります。まずはポスター貼りについて、東京ピーセンポスター担当のおきたがお答えします!
最初の2回は「初心者講習」と言って、ポスター貼りのベテランと一緒にポスターを貼りに行きます。ポスターを貼るお店の選び方・声のかけ方などを、経験豊富なベテランボランティアスタッフから手取り足取り教えてもらうことができます。ポスター貼りのノウハウを覚えたら、一人でどんどん貼りに行きます。ポスターを貼りに行くエリアの選び方や、貼り終えた後の報告などのサポートもおこなっていますので、「やったことないし、ポスター貼りできるか心配…」という方もご安心ください。
-おきたさんは、ご自身がボランティア活動をしていた時もずっとポスター貼りをおこない、全額割引を貯めたとお聞きしました。ポスター貼りの魅力は何ですか?
おきた 人の温かみを感じることができるところです。急に雨が降り出した時に「これ持っていきな!」と傘をくれたり、夏の暑い日に飲み物をくれたり、「頑張ってね」と何気ない一言をもらえたり、そういう小さなことがものすごく嬉しいんです。だって3秒前に会ったばかりの初対面の人ですよ?
あとは、ポスター貼りを通していろいろな場所に行けることです。名前を知っていても降りたことのない駅とか、一人だと行かない駅ってたくさんあると思います。僕はパン屋とラーメン屋が好きなんですけど、ポスターを貼るだけでなくその街の散策ができるのも魅力です。
-内勤作業はどのような内容なんですか??
おきた 資料の挟み込みやポスター貼り活動のサポートなど、ピースボートが船を出すためのお手伝いをします。
みおさき 内勤は作業をしながら、同じようにピーセンに来ている人たちと交流できるのが魅力です。話しているうちに趣味や好きなことが一緒だと分かり、一緒にご飯に行ったり旅行に行ったりと、船に乗る前につながりができます。アルバイトなどと違って作業時間が決まっていないので、ピーセンがオープンしている時間にフラッと遊びに来て活動できるなど、時間の融通が利くのもメリットです。
-ボランティア活動以外に、ピーセンに行くことで得られることは何かありますか?
おきた 船の中もそうですが、ピーセンにも性別・年齢問わずたくさんの出会いがあります。僕は東京ピーセンのスタッフを始めて2年経ちましたが、毎日誰かに「はじめまして」とあいさつをしています。学校や会社だと新鮮さが薄れていってしまうこともあると思うんですけど、いつでも新鮮な出会いがあって絶えないというのは、すごいことだと思います。
-コロナの影響でピーセンのあり方も少し変わったと伺ったのですが、今はどんな風にボランティア活動をしているのですか?
おきた 感染対策をしっかりおこないながらセンターを開いているので、以前と変わらず直接ピーセンに来てもらって作業をしています。ただ、今は密にならないように予約制を取っていて、ピーセン内の人数が多くならないようにしています。
また、直接来ることはできなくても、ピースボートやピーセンとのつながりをつくることや、新しい人が参加するきっかけはなくしたくないと思っているので、毎週木曜日に「井戸馬場会議」という名前の交流会をZoomでおこなっています。井戸馬場会議では、今週のボランティア活動の報告、オンラインイベントの紹介、近況報告をおこなっています。
みおさき やっぱり直接来るのが難しいという人もいるので、最近はYoutubeの配信で寄港地の紹介をするなどの企画をおこなっています。少しでも旅に対してワクワクしてもらえたらいいなと思っているので、試行錯誤をしながら色々取り組んでいます。
-ピーセンは全国に5つありますが、東京ピーセンならではの特徴は何かありますか?
みおさき 東京ピーセンは、他のピースボートセンターと比べて学べる機会が多いですね。勉強会といって、ゲストを呼んで講演会をおこなったりしているのですが、私が通っていた大阪ピーセンには勉強会がなかったので良いなぁとずっと思っていました。
また、東京ピーセンのあるビルにはピースボートの事務所があり、たくさんのスタッフが働いています。ピースボートスタッフは、みんな地球一周経験があり面白い人が多いです。色んなスタッフと直接話す機会があるのも東京ならではです。
おきた 東京はイベントの規模が大きく、ピーセンに訪れる人の数が多いです。なので、知らないことに出会うための「きっかけ」が多いと感じます。
-担当スタッフとして、東京ピーセンを運営する際に意識していることはありますか?
おきた 東京ピーセンは規模が大きいので、アットホームな雰囲気という点では他のピーセンに分があるかもしれません。それよりも「あ、自分ここにいていいんだ」という居場所になるといいなと思っています。それはボランティア活動を通じてだったり、誰かとの出会いだったりと、感じる場面は色々だと思うんですけど、東京ピーセンが自分のコミュニティの一つになるというか。そういうのを一瞬でも感じられて、何かしらの発見がある場所にしたいと思っています。ピーセンの空気感というものがあるので、合う・合わないっていうのは絶対に出てきます。合わないって思った人でも「あ、自分はこういうのか苦手なのか」と気がつけることも発見の一つだと思います。
みおさき 東京ピーセンのスタッフには、おきたのように明るくて場を盛り上げてくれる人も、私みたいにそういう環に入るのが苦手な人もいる…という風に色々なタイプの人がいるので、ものすごくバランスがいいんです。ピースボートでは「誰一人として取り残さないコミュニティ」を目指しているので、ピーセンの空気感に合う・合わないはもちろんあると思うんですけど、色んなタイプの人に寄り添うことを意識しサポートしています。
-お二人の思うピースボートの旅の面白さとは?
おきた 3か月で色んな所に行けることです。自分の興味のある国や地域だけなく、興味のない所にも訪れるのは船旅ならではだと思います。興味のなかった地域も、上陸して散策することで新たな発見が生まれるので。
みおさき やっぱり「出会い」が全てですね。ピースボートは、たくさんの国を訪れること、水先案内人講座をはじめとする船内のたくさんの企画に参加することなど、たくさんの人・もの・こととの出会いを通じて、知らない自分に出会うことができる旅だと思います。
私はもともと人見知りで、あまり人と関わりたくないなと思っていたのですが、ピースボートに関わってからたくさんの人と出会いました。人と出会って色々な人と話す中で「こんな考え方もあるんだ!」「自分もそれやってみたい!」などの発見がありました。ただ、やっぱり人と話しているのがしんどいなと思うこともあり、自分の苦手なことが何かというのが明確になりました。
-これからピーセンに行こうと思っている人にメッセージをお願いします。
おきた 今までやったことのない新しいことに挑戦するとか、知らない場所に飛び込むのは、ものすごくエネルギーを使う大変なことだけど、思い切って飛び込んでみて欲しいと思います。船の中もそうなんですけど、ピーセンにも「否定しない」という環境があります。否定しないのはその人が何を話しているかもそうですし、その人の存在そのものも。なので、ぜひ勇気を出して踏み出してみてください。皆さんの第一歩に寄り添えればと思っています。
みおさき 私自身も、ピースボートに関わり始めたころは人と会うのが不安で、一歩を踏み出す勇気がなかなか出ませんでした。でも、ピーセンに来ている人は「船に乗る」っていう目標や、何かにチャレンジしているというように、みんな共通の部分があるので思い切って飛び込んでみても意外と何とかなります。最初だけ、ちょっと頑張って「行く」という決断をしてみてください。

終わりに

ボランティア活動をするためにピースボートセンターに来ている人は、必ずしも乗船するクルーズが確定しているわけではありません。少しでも「いつかピースボートに乗ってみたいな」という気持ちがあれば大丈夫。世界一周というとものすごく大きな目標に思えますが、乗船した人に感想を聞くと「小さな一歩を踏みだし続けてたら、気がついたら船に乗っている」という話が共通しています。ピースボートセンターを訪れるのも、その「小さな一歩」の一つ。話を聞いてみるだけでもOKなので、ぜひ一度遊びに行ってみるのはいかがでしょうか。

ピーセンに行ってみたい…!ボランティア活動をしてみたい…!という方は
情報発信や各種連絡はLINEでおこなっています。ピーセン公式LINEに登録をして、「ピーセンに興味がある!行ってみたい!」とメッセージを送ってみてください。

>ピースボート公式ライン

クルーズに申し込みをいただいた際には、サポート担当者から電話でボランティアスタッフの案内などもおこなっています。その際にボランティア活動に興味があることを伝えていただければ詳細をご案内します。


(文/鷲見萌夏 写真/水本俊也、ピースボート)

PROFILE
sumimoeka
鷲見萌夏(ピースボートデッキ学生インターン)
1999年北海道札幌市生まれ。上智大学新聞学科在学中。
メディア・ジャーナリズムの勉強をしながら「表現」することを研究中。
ライターとして活動する中で、もっと自分の世界を広げたいと思いピースボート101回クルーズに参加。


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