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コラム
2021/12/13
スタッフに聞いてみた!ピースボートセンターなごやってこんなところ!

 
 

ピースボートの特徴の一つが「ボランティアスタッフ(以降、ボラスタ)制度」。乗船前に活動をするとその分だけ船賃の割引が受けられます。このシステムがあることで、ピースボートは若者でも乗船しやすくなっているんです!中には、船賃の割引を全額貯めて実質ゼロ円で参加するツワモノも!
そんなピースボートのボランティア活動の拠点となっているのが、東京・横浜・大阪・名古屋・福岡にある「ピースボートセンター(以降、ピーセン)」。以前の記事ではピースボートセンターとうきょう、ふくおかのスタッフの方にそれぞれのピーセンの特徴をお聞きしました。
スタッフに聞いてみた!ピースボートセンターってこんなところ!
スタッフに聞いてみた!ピースボートセンターふくおかってこんなところ!
今回の記事では「ピースボートセンターなごや」のスタッフに、ピースボートセンターなごやならではの特徴をお聞きしました!
写真左から大城なつき(なつき)さん、熊井淳(つっくん)さん、岡田ちひろ(ちー)さん。
ピースボートセンターなごやスタッフ
大城なつき(なつき)さん:沖縄県出身。2019年の第101回クルーズに参加者として乗船。ピースボートならではの船旅の良さや、自分が世界を見てきたことで感じたことを伝えたいという想いで下船後にピースボートのスタッフになる。ピースボートセンターなごや歴は2年弱。
 
熊井淳(つっくん)さん:埼玉県出身。2012年の第77回クルーズに参加者として乗船。スタッフになってからずっとポスター担当。ポスターに賭ける情熱は人一倍。ピースボートセンターなごや歴7年。
 
岡田ちひろ(ちー)さん:1998年の第24回クルーズに参加者として乗船。人生の半分の年数をピースボートスタッフをしている大ベテラン。ピースボートセンターなごや歴7年目。

 
 

――ピースボートセンターなごやでの勤務歴の長いちーさん・つっくんと、名古屋での勤務歴1年7カ月のなつきさんの3人で運営しているんですね。みなさんの関係性はどんな感じですか?
なつき 名古屋に住むのは初めてだったんですけど、スタッフだけじゃなくてボラスタのみんなも含めて周りの人に恵まれているなぁと感じることが多くあります。ちーさんもつっくんも、ピースボートセンターなごやの勤務歴では大先輩でとても頼れるけど、それだけじゃなくて友人みたいな関係性でもあります。
ちーさん あんまりがっつり先輩後輩って感じでもないよね。私たちが気付かなかったところになつきちゃんが気づいて指摘してくれることもあるし。
つっくん 3人でいっつも一緒!仲良し!っていう感じではないけど、仲が悪かったことは一回もないし、すごくちょうどいい距離感だよね。
――色々な人が集まるピースボートセンターの良さはどんな部分だと思いますか?
ちーさん ピースボートのクルーズ中もそうですけど、世代も違えば生きてきた環境も全然違って、普通に生きていたら接点が生まれないはずの人たちが「世界一周」という接点だけで集まってくるところ。
さらに、みんな「世界一周に行く」という共通の目標があって、それに向かって頑張っている人たちなので、つながりが強くなっていくのはクルーズ中の人間関係とはまた違う面白さだなと思います。つっくんと私のピースボートセンターなごや歴が長いので、過去に乗船した人たちがふらっと遊びに来てくれて、これから乗船を目指している人と、これまでに船に乗った人がクルーズ関係なく、交流できる場になっているのすごく面白いですよね。
つっくん ちーさんが言ってくれたことがまったくそのとおりで。
船旅は既にピースボートセンターから始っていると思っていて。出会った人の数だけ自分以外の価値観に触れる事ができて、そんな色々な価値観を持った人達とピースボートセンターの空間が繋げてくれます。放課後の学校って何気なくずっとだべってたりしますよね?あの時間って意外と仲を深めていって心と心を通わせてる時間だと思うんですよ。自分は学生時代、小学校から大学まで色々なコミュニティを経験したんですけど、ピースボートセンター以上に面白い空間はないんじゃないかなと考えています。
ちーさん クルーズの割引を貯めるためにボランティアスタッフがピースボートセンターに通うのは、乗船前の数カ月間が一般的です。ただその数カ月で、人が変わったみたいに成長する子もいて。ピースボートセンターという空間でいろんな個性がぶつかり合いながら刺激を受け取っているんだと思います。
――ピースボートセンターには色々な人が来るとのことですが、そんな方たちとコミュニケーションをとる上で意識していることはありますか?
つっくん その人のキャラを引き出してあげることかな。それぞれの生活スタイルとか事情があってピースボートセンターに来なくなってしまうというのは仕方のないことだと思うんですけど、どんな人にでも魅力はあるので、それが埋もれているままピーセンに通うのをやめてしまうのはすごくもったいないと思います。なので、できるだけはやく魅力を引き出すことは意識しています。
ちーさん 私もその子の魅力を引き出すために、先入観を持たないようにしています。この子は多分こういう子だな……とキャラをきめつけないことを意識しています。
なつき はじめてピースボートセンターに来て、他の人とどうコミュニケーションをとったらいいかいいか分からないと心配になる人もいるかもしれないんですけど、ピースボートセンターには色々なタイプの人がいます。絶対に自分と合う誰かがいるはずなので、私はその場にいる他のボラスタに新しく来た人を紹介します。そこで共通点を見つけたり「あの人とまた話したいな」みたいになったりしたら、ピーセンに通えるきっかけになると思うので。
――何かピースボートセンターなごやならではの特徴などはありますか?
つっくん イベント好きな人が多い印象があります。乗船する人たちを送り出す「いってらっしゃいパーティー」などは他のピーセンと比べても本気度が違いますね。
なつき 何かのことに対してピーセンが一丸になる感じはすごいよね。
――何かに対してピースボートセンターが一丸になる要因などは何かありますか?
ちーさん 「なごやかミーティング(なごやかみ)」と呼んでいる、スタッフとボラスタが情報交換をする定例ミーティングと、その後にみんなでご飯を作って食べることかな。
つっくん なごやかみでは、このミーティングがどういう場なのかという説明と、初めてなごやかみに参加した人には自己紹介をしています。あとは、その週にどれくらい貼れたかっていうポスターの報告と、イベントをやる時とかはその告知とか。コロナ前は、自主企画(※)をやっていたので「次は○○がこんなことをやってくれるのでぜひ来てね~」みたいな話もしていました。そして、終わった後にご飯を食べるっていうところまでがワンセット(笑)。そこで色んな話をして仲を深めていたので『ピースボートセンターなごやは“鍋”でできている』と言っても過言じゃないかもしれないです。
自主企画って?
ピースボートでは、欠かすことのできない「自主企画」。参加者の皆さんが特技や趣味を活かして企画の構想を練り、自ら企画を実施すること。エンタメ系の内容から真面目系まで内容は様々。
ちーさん コロナ禍に入ってからはオンラインで開催するなどもしていたんですけど、なごやかみに関しては、実際に顔をあわせて話すことでしか得られないものもあると思ったので、今は参加する人数を制限して対面で開催しています。なつきちゃんは名古屋に来てすぐコロナ禍が始まっちゃったから、ミーティング後のみんなでごはん食べて交流する経験がないんだよね
なつき そうなんですよ。本当に初期に何回か参加してすぐにコロナ禍になってしまったので……。ただ、お二人と同じように情報を共有して、雑談をするっていう事の重要性は私もものすごく感じているので、オンラインでイベントを開催するなどなんとか話す機会を作れないかを試行錯誤してきました。
――ピースボートのボランティア活動といえば、貼った分だけ船賃が割引になる「ポスター貼り」ですよね。そんなポスターにまつわる「P-1グランプリ(※)」というイベントがありますが、ピースボートセンターなごやはこのイベントの優勝常連だとお聞きしました。
P-1グランプリって?
全国5つのピースボートセンター(東京・横浜・名古屋・大阪・福岡)で期間内にどれだけポスターを貼れたかを競うイベント。各ピースボートセンターの団結力が高まるだけでなく、ポスターをたくさん貼るので一気にボランティアスタッフ割引を貯めるチャンスでもある。
つっくん 僕が2014年12月にピースボートセンターなごやのポスター担当に就任してから2021年3月までに9回P-1が開催されたのですが、ピースボートセンターなごやは9連覇していました。
つっくん ピースボートセンターなごやがP-1で優勝していたのは、僕をはじめとするスタッフが「頑張ろうぜ!」って盛り上げていたという要因もあると思うんですけど、それ以上にボラスタのみんなが「よし!やろう!頑張ろう!」という空気を作ってくれたからだと思っています。ピースボートセンターなごやには素直な人が多いというか、それぞれが自分なりの形で行動に移す人が多いというのも特徴の一つだと思います。
なつき つっくんのポスター愛は本当にすごいんですよ。熱量のかけ方とストイックさがアスリートみたいで。
ちーさん つっくんは全ピースボートスタッフの中で一番ポスター貼りに熱量を注いでいると思います。つっくんが「ピースボートセンターなごやはポスターに強い」という基盤を作ってくれましたね。
――つっくんがそこまでポスターに熱量をかけているのはなぜですか?
つっくん 純粋にポスター貼りのエリアが好きです。グーグルマップで新たに貼れそうな街を探すのが趣味です。それを後日、ベテランのポス貼り船士に行ってもらって、もし100枚貼れるようならもうそれはそれは最高。でもそれ以上に、ポスター貼っている人は一つの目標に向かってひたすらに行動していると言えると思うんですけど、それってめちゃくちゃ格好良いことだと感じるんですよ。なので、そんな活動をしている人たちを応援したいっていう気持ちが大きいです。ボロボロのポス貼りバックを背負いながら街に繰り出すボラスタは最高にかっこいい。
――最後に、読んでいる人に「これは伝えたい!」ということはありますか?
ちーさん 今は3人でピースボートセンターなごやのスタッフをしていますが、性格や特性にそれなりに偏りのある3人なので、私たちだけで運営すると限界があるんです。正直私たちだけだと受け皿が狭くなってしまうというか(笑)。そもそもピースボートセンターなごやは多種多様なボラスタの人たちと一緒にピースボートセンターなごやを作っています。ボラスタが「新しい人ウェルカム!」っていう雰囲気をつくってくれたり、新しく来た人のフォローやアドバイスをしてくれたり、同志として関係づくりをしてくれてるのでとても心強いです。
なつき 誰かの誕生日をお祝いする時とかも、ボラスタが主体となって「こういうのやろうと思ってるんだけど協力して~」みたいな感じで行動を起こしたり、「こんなイベントをしたい!」とう発信をしたりしてくれる。ピースボートセンターなごやには、ボラスタが自発的に発信をしたり、スタッフの一員のような感じでピースボートセンターに関わるという基盤ができているんだと思います。
つっくん ピースボートに乗ろうと決めたきっかけはタイミングが合ったとか、行きたい寄港地とかだと思うんですけど、最終的には「この人たちと一緒に旅がしたい」というのが一番強い動機になります。なので、楽しいことを共有できる、辛い時にも支え合える仲間ができるっていうのがピースボートセンターの魅力です。お互いの存在がモチベーションになるし、お互いの存在が船に乗る最大の理由になると思うんです。
ちーさん ピースボートに乗る・乗らないは関係なく、こんな場所あるんだなーって感じで、自分の居場所がないとかなんだかよく分からないけどモヤモヤしているみたいな時にふらっと立ち寄っていただければと思います。3人のスタッフとボラスタで待ってます!

終わりに

今回スタッフの3人にお話を聞いて、ピースボートセンターなごやは個性豊かな3人のスタッフだけでなく、活動をしに来ているボラスタも一緒になってピースボートセンターを運営している雰囲気があるということが分かりました!
ピースボートセンターなごやは雰囲気も建物のつくりも開放的で、気軽に立ち寄れる雰囲気があるとのことなので、乗るかは全然決めてないけどピースボートのことがちょっと気になる……という方は、お散歩がてらにふらっと遊びに行ってみるのはいかがでしょうか?
ピーセンに行ってみたい…!ボランティア活動をしてみたい…!という方は
情報発信や各種連絡はLINEでおこなっています。ピーセン公式LINEに登録をして、「ピーセンに興味がある!行ってみたい!」とメッセージを送ってみてください。
 
>ピースボート公式ライン
 
クルーズに申し込みをいただいた際には、サポート担当者から電話でボランティアスタッフの案内などもおこなっています。その際にボランティア活動に興味があることを伝えていただければ詳細をご案内します。

 

(文/鷲見萌夏 写真/水本俊也、ピースボート)

PROFILE
sumimoeka
鷲見萌夏(ピースボートデッキ学生インターン)
1999年北海道札幌市生まれ。上智大学新聞学科在学中。
メディア・ジャーナリズムの勉強をしながら「表現」することを研究中。
ライターとして活動する中で、もっと自分の世界を広げたいと思いピースボート101回クルーズに参加。


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