更新日:2026/11/2

過去インタビュー25人から見えたピースボートの実態|乗船者の発言433件をテーマ別に分析

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ピースボートに乗った人は、実際に何を体験し、何を語っているのでしょうか。ピースボートデッキのインタビュー25本(非掲載含む)から、乗船経験者25人の発言433件(約7万2千字)を取り出し、テーマ別に集計しました。数字と本人の言葉から、ピースボートの実態を見ていきます。

この記事はこんな方におすすめ

  • ピースボートの実態を、実際に乗った人の言葉で知りたい方

  • 乗船者がどんなことを語っているのか、全体の傾向をつかみたい方

  • 仕事や学業を一度止めて乗るかどうか迷っている方

  • 船上での出会いや人間関係が気になる方

  • 乗船後に何が変わるのかを知りたい方

※本記事は、2016年〜2023年にピースボートデッキで公開したインタビューをもとにしています。発言は当時のクルーズ(第45回〜第101回)での体験で、現在の船・料金・制度とは異なる場合があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。

調査の概要|乗船者25人・発言433件を集計

ピースボートデッキのインタビューのうち、乗船経験のある人を対象にした記事を集計しました。水先案内人などのゲストや、乗船前の抱負を語った記事は対象外です。

乗船者が語ったテーマのランキング

発言をテーマ別に分けると、最も多かったのは「人との出会い・交流」で、全発言の30%を占めました。2位以下は15%前後で並び、乗船者の関心が幅広いテーマに分かれていることがわかります。

乗船者25人の発言433件 テーマ別の割合

割合は「そのテーマに触れた発言の数÷全発言433件」です。1つの発言が複数のテーマに触れている場合は、それぞれに数えています。右の列は、そのテーマについて1回以上語った人の数です。「人との出会い」は25人中23人が語っており、ほぼ全員に共通するテーマでした。一方「費用・お金」は発言の割合こそ7%ですが、18人が触れています。

ここからは、テーマごとに乗船者の言葉を紹介します。

実態1:いちばん多く語られたのは「船で出会った仲間」

約3回に1回の発言が、人との出会いや交流に触れていました。乗船中だけでなく、帰国後も続く関係として語られているのが特徴です。

乗船者の声

「船に一度乗れば全国各地に友達ができるんですよ。」

── 梶浦崇志さん(会社員/第52回・第77回・第83回クルーズ乗船)

乗船者の声

「同室になった子もすごく気が合って、日本に帰ってからも会ったりしてますよ! いっしょにディズニーランドに行ったりとか、沖縄の友だちができたので会いに行きましたし。105日だけでこんなに仲良くなれるんだ~ってくらい仲良くなりました。」

── 大沢麻美さん(介護士/第90回クルーズ乗船)

実態2:仕事や学業を一度止めて乗る人が多い

2番目に多かったのは、仕事や学業との調整に関する発言(16%)です。休学や退職を経て乗船した人が多く、その決断をどう振り返っているかが語られています。

乗船者の声

「大学4年生で就職先も探していたんですけど、なんとなくモヤモヤしていた時期ですね(笑)。そこで9月に乗ると決めて、大学の後期を休学しました。」

── 梶浦崇志さん(会社員/第52回・第77回・第83回クルーズ乗船)

乗船者の声

「大学を1年お休みして、104日間船に乗るって、おそらくそれなりに失っているものもあると思うんです。乗船費用のためにめちゃくちゃバイトしてた時間とか、休学せず1年前に就職してたら、とか。けど、それ以上に得るものがあった。」

── 鷲見萌夏さん(メディア関連企業勤務)

実態3:船の上は「学びの場」でもある

講座や自主企画など、学びに関する発言は15%でした。船上の講座と寄港地での体験を組み合わせて学ぶスタイルが語られています。

乗船者の声

「勉強とは言ってもノートに書き写すとかじゃなく、ナビゲーターの方がいて、みんなでディスカッションしながら答えを導き出すという方式ですね。洋上で学んでディスカッションで深めて、寄港地では関連する場所にも行くんですよ。」

── 梶浦崇志さん(会社員/第52回・第77回・第83回クルーズ乗船)

実態4:乗船のきっかけは人生の節目と人の一言

乗船のきっかけについての発言は14%です。職場や学生生活の節目に、周りの人の一言で決めたという声が目立ちました。

乗船者の声

「この好きな職場を離れなければならないなら、思い切って密かな夢だった「世界一周」に行ってしまおうと決心しました。」

── 志摩浩子さん(カフェスタッフ/第77回クルーズ乗船)

乗船者の声

「そこでお世話になっている知人に相談したら『具体的に何かしたいというのが決まってないなら、ピースボートは1回の旅でいろんな国に行けるから、まずは乗船してみたら?』と紹介してくれたんです」

── 熊本海斗さん(第88回クルーズ乗船)

実態5:寄港地では観光だけでなく、世界の課題にも触れる

寄港地での体験は14%、国際問題や平和に関する発言は11%でした。発言に出てきた回数では、アウシュヴィッツ(6回)、タヒチ(5回)、ペルー(5回)、イースター島(4回)などが多く挙がりました。

乗船者が語った寄港地・地名を、話題にした人数の多い順にまとめました(2人以上が語った地名)。

地名

話題にした人数

タヒチ

4人

ギリシャ

3人

ペルー

3人

ブラジル

3人

イースター島

3人

シンガポール

3人

フィリピン

3人

フランス

2人

エジプト

2人

アウシュヴィッツ(ポーランド)

2人

オーストラリア

2人

乗船者の声

「貧困、紛争、差別。世界中に問題があり過ぎて…。「もうやだ!」ってなっちゃうくらい問題だらけ! でも、私はツアーで各地を回っているだけなので何もできず、ただただ悲しい気持ちになるだけっていう…。」

── 瀬戸麻由さん(ピースボートで地球を3周)

実態6:不安や大変さも、正直に語られている

不安・葛藤・トラブルに関する発言は12%ありました。船酔いや家族と連絡が取りにくい寂しさなど、乗ってみて感じた大変さも隠さず語られています。

乗船者の声

「初めは船酔いがすごくて、耐えられるかなと思ったんですけど(笑)。まあ酔い止めもあるし、工夫して慣れていきました」

── 大沢麻美さん(介護士/第90回クルーズ乗船)

乗船者の声

「なかなか連絡もできなくてそれは寂しかったですけど、港に着くたびにフリーWi-Fiを探してLINEで連絡をして(笑)。」

── 大沢麻美さん(介護士/第90回クルーズ乗船)

実態7:費用の話は少なめ。割引や貯金で工夫した人も

費用・お金に関する発言は7%と、テーマの中で最も少ない結果でした。話題に出る場合は、ボランティアスタッフの割引や、貯金をやりくりして乗った話が中心です。

乗船者の声

「(ボランティアスタッフとして)ポスターを貼る活動を行うことで割引を貯めることができるという点に自分は魅力を感じました。中には全額分貯めて乗船している猛者もいると聞いて、今の状況を変えるならこれしかない!って思いましたね。」

── 和田莞太朗さん(第101回クルーズ乗船)

乗船者の声

「行ってよかったと思うことしかないですね。世界各国のイケメンにもいっぱい出会えたし(笑)。画家として大きく成長できたのはもちろん、世界で集めたお土産や巻物にしたためた日記は一生モノの思い出になっています。」

── 日月美輪さん(日本画家/第90回クルーズ乗船)

実態8:帰国後、考え方や進路に変化があった

自己変化・価値観に関する発言は15%、帰国後の行動に関する発言は8%でした。考え方の幅が広がったという声や、乗船をきっかけに新しい活動を始めた人の話があります。

乗船者の声

「変わったと思います。前は仕事でもなんでも「こうでなきゃ!」みたいな決め付けが強くて、その枠にハマれないがために自分を追い込むタイプだったのですが、旅で多くの考え方や生き方に触れることで、その幅が広くなったように感じます。「これでいいんだ」と自分を認められるようになりました。」

── 浅野紅子さん(看護師/第87回クルーズ乗船)

乗船者の声

「ピースボートを降りてからまた旅をしていたんですが、2011年に東日本大震災があって急いで日本に戻って来たんです。同時期に、ピースボートに乗った時のスタッフの方から「ボランティアを募集し始めるから手伝えないか」という連絡が入ったんですよ。」

── 辛嶋友香里さん(第68回クルーズ乗船)

インタビューに登場した25人

今回集計したインタビューに登場した25人です。職業はインタビュー当時のものです。

名前

職業・立場(インタビュー当時)

乗船したクルーズ

梶浦崇志さん

会社員

第52回・第77回・第83回

志摩浩子さん

カフェスタッフ

第77回

瀬戸麻由さん

ウエディングプロデュース

3回(地球3周)

熊本海斗さん

アルバイト(乗船時は大学生)

第88回

大沢麻美さん

介護士

第90回

室井舞花さん

ピースボートスタッフ

18歳で乗船

恩田夏絵さん

ピースボートスタッフ

—

浅野紅子さん

看護師

第87回

今村恵美さん

介護事務

第88回

辛嶋友香里さん

ピースボート災害ボランティアセンター職員

第68回

浅倉彩さん

エディター・フォトライター

第70回・第93回

日月美輪さん

日本画家

第90回

古池祐二郎さん

大学生

第101回

小山徹さん・芳美さん

夫婦で旅の情報を発信

第99回

日向洋喜さん

NPO法人代表理事

第79回

任田和真さん

地域おこし協力隊

第86回

安井彩香さん

看護師

第76回

相川怜美さん

小学校教諭

第70回

和田莞太朗さん

大学生

第101回

末本晴香さん

大学生(14歳で乗船)

第80回

小林深吾さん

ピースボート災害支援センター職員

第45回

ルイス ロビン敬さん

社団法人代表

第77回

戸田良明さん

ピースボート クルーズディレクター

2013年に乗船

鷲見萌夏さん

メディア関連企業勤務

大学を休学して乗船

まとめ:データから見えたピースボートの実態

乗船者25人の発言を集計すると、ピースボートは「世界を回る旅」であると同時に、「人と出会い、学び、考え方が変わる場」として語られていることがわかりました。仕事や学業を一度止めて乗る人が多い一方で、費用の話題は少なく、乗船者の関心は体験そのものに向いています。不安や大変さも含めて、実際に乗った人の言葉を参考に、自分に合う旅かどうかを考えてみてください。

ピースボートの実態についてよくある質問

Q1:ピースボートにはどんな人が乗っている?

A:今回集計したインタビューでは、会社員、看護師、介護士、保育士、学生、画家など、さまざまな職業の人が登場します。仕事や学業を一度区切って乗船した人が多いのが特徴です。

Q2:乗って後悔した人はいる?

A:集計した発言の中には、船酔いや連絡の取りにくさなど、大変だったことを語る声もありました。一方で、休学や退職で失ったものより「得るものがあった」と振り返る声も見られます。

Q3:乗船者は費用をどうやって準備した?

A:費用に関する発言は全体の7%と少数でしたが、ボランティアスタッフとしてポスター貼りをして割引を貯めた人や、貯金で乗った人の話がありました。現在の料金や割引制度は公式サイトでご確認ください。

Q4:乗船後に何が変わる?

A:「考え方の幅が広がった」「自分を認められるようになった」といった価値観の変化や、帰国後に新しい仕事や活動を始めたという声がありました。

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