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ビースボートの船旅であちこち迷走したHinataの旅物語、「Peace on the Boat trip」。 笑いありハプニングあり、ちょっと不思議でほんわか緩まるHinataワールドへようこそ。 最初から読む ひとつ前の記事を読む
フライベントは儀式的な雰囲気のトーチショーから始まった。私の隣に立っていた恰幅のいい男性がホラ貝を吹き始めると、会場のステージを囲むように配置されたトーチに、伝統衣装をまとった若者たちが火をつけてまわりだした。

大木の下で、溌剌とした男女4人が交代しながら次々にフラを踊ってみせる。ショーとは言っても、ハワイで大切にされている伝統文化だ。古式フラから現代フラまで順を追って紹介していくスタンスに、ハワイのことをちゃんと伝えたいという気持ちが現れている気がしたよ。
曲と曲の間にも説明が入るので、周りの人々も引き込まれるようにその場で聞き入っている。ここにもハワイの豊かさをたっぷりと感じとれる瞬間があった。

フラのハンドモーションは、全ての動きに意味がある。手話のように、手を見ているだけでその曲の物語を読み取ることもできる、美しく素晴らしい伝達方法でもあるんだ。特に古式フラは、自然の神様に対して捧げるものとしても存在している。
古くから残る儀式であり、自然や神様と繋がるツールでもある古式フラ「カヒコ」、実は、それを踊る前に必要な「オリ」と呼ばれるお祈りが存在する。まずはその神聖な場所に入ることに許しを請うオリ。それから、今から踊るものがうまくいきますようにと祈るオリ。それらを唱えてから場所に入り、はじめて踊ることができるそんな深い意味合いを持っているものなんだ。

こういったイベントでのカヒコでは残念ながらそのオリが省かれている時も多いんだけど、聖地で踊るような時などは欠かさず密かに行われている。ハワイってこうやって掘り下げていくとかなり奥深い。だから興味はホントに冷めないんだけどね。
本来そこにあるスピリチュアルさ

次の日は朝早くから、知人夫妻が通っているウクレレレッスンへと連れて行ってもらった。ワイキキの公民館のような小さな古いスペースで開催されてるレッスン。何だかローカルっ子になった気分になりながら、慣れないウクレレのコードを先生の弾くスピードに合わせて鳴らしていく。
弾いているうちにあれれ、急激な眠気が突然やってきたぞ。さっきまで全く眠くもなんともなかったのに…古い建物には色んな気配がいっぱいだ、なるほどね。可愛いいたずらの魔法をかけられたように、あっという間に眠りの向こう側に引っ張られていくよ。もうそれには抗わないで受け入れて、車の中で仮眠したんだ。

ハワイではさ、不思議なことが起こりやすい気がする。ちょっとスピリチュアルというか、目に見えない世界との繋がりも深く、所々でそれを実感するんだ。オカルトのような怖い感じではないよ、どちらかっていうと生活に根ずいた感覚でフワリとやってくる。だけどこれは個人的にそう感じてるだけかもしれないし、そんな気がするよってぐらいのものだけどね。
そう言えばハワイにも、トロール(妖精)のような存在がいてさ。「メネフネ」って呼ばれているんだけど、小人族なんだって。一説ではカウアイ島に移住してきたハワイ先住民ではないかとも言われてる。シャイな彼らにはなかなか出会えないらしい。もちろん私もまだ彼らの姿は見たことないよ、だけど気配は感じたことがあるんだ…ホントだよ?

あと、スピリチュアルな場所と言えば「ヘイアウ」という空間。ハワイにも日本と同じようにたくさんの神様がいるんだけど、海、山、月、火…森羅万象のスピリットだよね、八百万の神様。そういう神様を祭った聖なる場所が「ヘイアウ」なんだ。

そして、「カフナ」と呼ばれる存在もいる。ハワイの伝承を深く知り、神職から医療まで様々な知識を持った専門家でもあり、精神的な指導者でもある人々をカフナと呼ぶんだ。そしてそんなカフナだけでなく、全ての人が持っているエネルギーの「マナ」。
マナとはハワイ語で魂とか魂の力って意味なんだけど、そのエネルギー量は増えたり減ったりするんだって。もちろん自然の中にもマナはいっぱいあるから、マナの強いような場所に行くだけでもその量は増えていくし、自分自身でマナを高めていくこともできる。
そしてハワイの秘密はここに
ロミロミの先生からマナの話を聞いた時に、アクア(創造主)・カナカ(人)・アーイナ(大地)の、3つを結んだ三角形の中にオラ(生命力)があり、それが蓄積したものがマナ(スピリチュアルな力)だと教えてもらったことがある。

ロミロミっていうのはハワイの伝統的なマッサージのことなんだけど、世界一スピリチュアルと言われる所以は、技術だけのマッサージとはちょっと違うって所にあるんだろうね。ハワイアンスピリットの根底の部分をしっかりと持っているロミロミ。ハワイの人たちは昔からこういった意識の中で生きている。これってホントに、凄いことなんじゃないかって思うよ。
他にもまだまだたくさん紹介したいんだけど、ここで簡単に言えるようなものでもなくってさ。何が言いたかったかっていうと、ハワイと言えばワイキキでショッピング!もいいけど、一歩入ると凄い世界が広がっているのがハワイなんだよってことかな。

その日はゆっくりと半日を過ごし、最後にレイメイキングを楽しんだりもしたよ。レイは首にかけるだけでなく、頭や手足に巻くものもあって、ハワイではとても大切なものとして扱われているんだ。大きなスーパーでも、生花で作られたレイが売られていたりして、生活には欠かせないものとなっている。お祝い事やパーティーなどでも贈り物として必要なものでさ。
フラを踊るときなどは、ダンサーがそれぞれにレイを作ったりもするんだ。特に大事なステージの時は必ずと言っていい程、自分で手作りすることが重要とされている。そこにマナが宿るからね。ハワイの生花をたっぷり使って作るレイは香りも良くって最高。首にかけた時の幸福感はすごいよ、生花の生の肌触りや香りに包まれると、これが祝福されるってことなんだって、ホントそう思うよ。

ハワイは住みやすい気候に元気な植物たち、美しい山や海、そして街がバランス良く広がっている。ワイキキはちょっと都会すぎる気はするけど、それでも植物のエネルギーを所々で感じられるから凄いなあって思うんだ。そしてそこに昔から伝わる「ALOHA」の心が柱になって立っている。
全体のバランスがきっといいんだろうね。それこそが調和っていうものだし。ハワイから学ぶべきものは、まだまだたくさんある。私たちはまだその入り口にいるんだ。
そこにいるだけで癒される島、ハワイ…その深い安らぎの秘密がここにある。そう、いつでも心の中に、「ALOHA」を。
PHOTO GALLELY

ショッピングセンターの中にツリーハウス

フラショーはホラ貝を吹いて始まった

ボルケーノ(火山)という名のカクテル

レイメイキングの壁画がガレージに

ワイキキの眠らない夜

そして昼間はこんな感じ

ナチュラルストアはこだわりの品揃え

街のすぐ後ろに素晴らしい自然が

おウチから歩いてお散歩

海に行けば楽しいことがいっぱい
(取材・文・写真/Hinata)
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第126回クルーズ
ピースボート地球一周の船旅 2027年4月 Voyage126
春に出航し、アジアから地中海、ヨーロッパ、北中米へとめぐる全108日間の世界一周クルーズ。ヨルダンやサントリーニ島、ロンドン、バンクーバーなど多彩な港を訪れ、ソグネフィヨルドやアラスカフィヨルドでは大自然の絶景を満喫します。旅行のベストシーズンといわれる初夏には、地中海から北欧まで数々の世界遺産と出会う航路へ。季節が織りなす風景とともに、まだ見ぬ世界を体感する船の旅です。
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