ビースボートの船旅であちこち迷走したHinataの旅物語、「Peace on the Boat trip」。
笑いありハプニングあり、ちょっと不思議でほんわか緩まるHinataワールドへようこそ。
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目からウロコ?入国できないあの国を遊覧クルーズ
スエズ運河は、パナマ運河と共に有名な運河だ。だけどその違いがどんな風だとか、正直そもそもからして運河自体に対してほとんど興味がなかった私。だって細い道を船で通るってだけでしょ?それぐらいにしか思ってなかったんだけどさ、実際はちょっと違ったんだ。
今回の旅の寄港地に入っていない「エジプト」。エジプトと言えば砂漠とピラミッド。そしてこのスエズ運河はエジプトの横をずーっと通って行くんだ。ということはだよ、ピラミッドが見れないのは残念だとしても、上陸しないでも海からエジプトの砂漠をのんびりと遊覧できるってことなんだよね。そして結構見てて興味深いんだこれが。
砂漠がひたすら続く大地を、その場で止まって見ても景色は変わらず砂漠のみだ。だけど遠く離れて見たときに砂漠と共にその国を構成しているものが見える。例えば砂の街に点在する住宅や、少し大きな街、オアシスのような木々の緑までもがゆっくりと視界を通り過ぎていく。
海に浮かんでいる小さな船には、親子で漁をしている姿もあったよ。魚や海藻を採っているのんびりとした素朴な風景だ。手を振ると、親子で大きく手を振り返してくれた。エジプトで漁って、頭の中ではあまり結びつかないイメージだけど、海に面しているっていうことはそういうことだよね。船のデッキから眺める街や人々の姿から、頭の中で凝り固まっていたエジプトがどんどんと再構築されていく。
もちろん砂漠のみが続く光景も圧巻だ。昼間の太陽が燦々と砂の大地を照らしていて、遠くまで広がる砂の山並みはまるでうっすら蜃気楼のように見える。昼間の良さは、その砂漠の斜面の表情豊かな姿が見えるところ。そして街の様子が伺えるんだ、たまに走っている車なんかも。