ビースボートの船旅であちこち迷走したHinataの旅物語、「Peace on the Boat trip」。
笑いありハプニングあり、ちょっと不思議でほんわか緩まるHinataワールドへようこそ。
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パラダイスってどんな風景?まさかのショットで気分上昇
バルパライソ。
その夜景の圧倒的な美しさは世界的にも有名だ。煌めく街明かりは深みのあるオレンジ色に統一され、小さなその無数の輝きに街全体が彩られた姿は、まるで宝石箱を彷彿させる。
その夜景の圧倒的な美しさは世界的にも有名だ。煌めく街明かりは深みのあるオレンジ色に統一され、小さなその無数の輝きに街全体が彩られた姿は、まるで宝石箱を彷彿させる。
寄港前夜、船はバルパライソを存分に見渡せる場所に停泊した。美しい夜の景色をこれ以上ないベストポジションから眺めつくすその贅沢さ。闇に浮かぶ光の街はまるで夜のパレードのように揺らめき、遥かなる幻想へと誘っているようだ。「パラダイス」を意味する「パライソ」、その名前から想像する美しく優雅な街へと期待は更に膨らんでゆく。
そして朝。港の待ち合わせ場所で合流したのは、同船でスタッフをやっている6名の男女。フランス、アメリカ、ロシア、そして日本人といった国際色豊かな編成だ。ワクワクしながら浮き足立って線路沿いの通用口から街に入ると…パラダイスというイメージとは、少し違う風景と出会ったんだ。
どちらかというと荒削りといった具合の、街の日常へと続く雑踏。遠く続く線路はそれを切り裂くように横切って、家々がギュッと詰まった丘に向かって真っ直ぐに伸びている。この道が、ホントにパラダイスへと続いているのだろうか。
とりあえず線路沿いにのんびりと歩き始めた私たち。どっしりとした椰子の木の街路樹が続く道のり、その道路向かいにはカラフルな建物が徐々に見え隠れし始めた。眩しいけれどもまだそこまで暑くはない、そんな朝の時間帯の散歩はちょっと得をした気分になる。歩くのにちょうどいい気候で徐々に足取りも軽くなり、スキップ気分でお喋りしながら私たちは細い道を真っ直ぐに進んでいった。
二駅ほど歩いた頃に街へと到着。目の前に突如として、この街の中心部らしい広場が現れた。何だか急に都会のような雰囲気になってきたぞ。バルパライソがチリの第二の都会だという話は本当だったんだね。