ビースボートの船旅であちこち迷走したHinataの旅物語、「Peace on the Boat trip」。
笑いありハプニングあり、ちょっと不思議でほんわか緩まるHinataワールドへようこそ。
最初から読む
ひとつ前の記事を読む
笑いありハプニングあり、ちょっと不思議でほんわか緩まるHinataワールドへようこそ。
最初から読む
ひとつ前の記事を読む
ムールショック!おとぎの国でノックアウト
この旅で二度目のフランス、今日はル・アーブルの港に寄港。そして船を降りて真っ先に向かったのはもちろん、マルシェ!
ル・アーブルのマルシェは女性の売り子さんも多く、夫婦でやっているお店もあったりしてどことなくお洒落な雰囲気。この日は日曜で昼過ぎ頃には終了予定ということだったから、ここは常設ではなくて週末だけオープンするマルシェなのかも知れないね。
あちこち見て歩くだけでとにかく楽しい。花屋やパン屋、きのこ屋、ジャム屋にチーズ屋さん、様々な貝や生きたままのオマール海老なんかが売っていたり…手作りパスタはもちろん靴やバッグ、家具に至るまで品揃えが豊富だったんだ。
そんな中でも特に、ソーセージ屋さんのバラエティーに富んだ商品の数々には感動したよ。「ソシソン」と呼ばれるサラミのような乾燥肉なんだけど、その種類も豚や羊、鳥からジビエまで色んな動物の肉があってさ。しかもその肉と一緒にクルミやきのこ、香りのいい花なんかが入っていてもう最高。
どんな味なのか興味津々、試食できるっていうからあれこれチャレンジしてみたんだ。お店のおじさんは面白そうに、次は何食べる?ってニコニコしながら聞いてくる。選びに選んで3種類をゲット、後で食べるのが楽しみ。
これってさ、船でまわる世界一周の特権かも。国ごとの滞在期間が短いのを逆利用して、短期間で各国の美味しいもの集めをするんだ。そして日本に持ち帰らず船の上で美味しいうちに食べちゃう。各寄港地ごとで集めた一番美味しいものたちだけをミックスして味わう、この贅沢感ったらないよ。
そう、それで味はどうだったかって?フレッシュなモッツアレラもチーズ各種もどれも美味しかったけど、船に持ち帰った中でも「キノコのソシソン」がとにかく素晴らしい味でさ。薄切りにしてかじると肉の野性味と森の香りが同時に口の中にフワッと広がるんだ…今でも忘れられないあの味。あぁ、もう一度あのソシソンを買いにル・アーブルまで行きたい。
マルシェではフードカーも出ていて、パエリアなんかもその場で作っていたよ。鳥の丸焼きがくるくると熱で焼かれているその前側に、直径1メートルはある大きくて薄い、丸型のパエリア鍋が2つ並んでいてさ。そこでシーフードたっぷりのパエリアを作って売ってたんだ、ワイルド!
あまりにも美味しそうで行列が出来てたよ、そして私が並ぼうと思った頃にはもう売り切れだった…ガックリ。代わりに向かいのパン屋でシナモンロールを購入。オープンエアのカフェではたくさんの人がお茶してて朝から賑わってる。いい天気だし気持ちの良い日曜日の朝だ。しかもここはフランス。うん、またもや気分が盛り上がってきたぞ。