お腹がいっぱいになって街を歩いていると、セグウェイに乗ったお巡りさんが街中をスルスルと巡回していた。こんなパトロールも、世界ではよく見かけるんだ。ウルグアイの治安はそんなに良くはないと聞いていたけど、これだけしっかりしたパトロール体制があるならちょっと安心かも。南アメリカ大陸で2番目に面積が小さくて、ラテンアメリカで2番目に生活水準が安定している、そんなウルグアイという国。
そう、ウルグアイと言えば。話題の人「ホセ・ムヒカ大統領(前)」だよね。
世界一貧しい大統領って呼ばれてた彼。それはどういうことかっていうと、月に1000ドル程の少ないお金で生活をして、残りの報酬はというと大部分は財団に寄付していたからなんだ。
「国を治めるものの生活レベルはその国の平均でなければならない」という言葉は彼の政治家としての生き方を示している。そして他にもたくさん、素敵な言葉を私たちに伝えてくれた彼。そんな彼の言葉や行動は世界のメディアでも取り上げられ、日本にもメッセージを伝えに来てくれたんだ。
「貧乏とは欲が多すぎて満足できない人のことです」
「人は物を買う時は、お金で買っていないのです。そのお金を貯めるための人生の裂いた時間で買っているのですよ」
私たちが生きていく上で知っておくべきことを、分かりやすく明確に教えてくれるムヒカ前大統領。まるでこの世界一周の旅の中で感じた様々な疑問や問題に対して、するりと紐解くヒントをくれているかのようだよ。
世の中を動かしている政治。その政治を動かしている政治家。そして私たちは彼らに人生の多くを委ねているという事実。だからこそ、どんな人が政治家なのかということはとても重要なことなんだ。ひとりの人間として心から信頼できる人、自分たちの未来を導くリーダーとしてふさわしい人を、政治家として選んでいくことはとても大切なことだよね。
ムヒカ前大統領が話題になったのが「リオ会議」。そこでのスピーチでノーベル平和賞の候補にもなったほどなんだ。そして凄いことに、何とピースボート93回クルーズでウルグアイに寄港した際に、彼がゲストとして船に乗り込んできてくれたんだって!ピースボートが世界をまわり続けているその理由をしっかりと理解してくれたのはホントに嬉しい限りだよね。私も会ってみたかったなぁ。