ピースボートデッキ > COLUMN > ブラジル・リオデジャネイロ「リオのカーニバル」後編〜Peace on the Boat trip〜
hinata-13_002.jpg
シリーズ
SERIES:01 Vol.13
2017/12/06
ブラジル・リオデジャネイロ「リオのカーニバル」後編〜Peace on the Boat trip〜 (1/5)
ビースボートの船旅であちこち迷走したHinataの旅物語、「Peace on the Boat trip」。
笑いありハプニングあり、ちょっと不思議でほんわか緩まるHinataワールドへようこそ。
 
最初から読む
ひとつ前の記事を読む

そして事件は起こった…彼がそこに隠し持っていた物は!?


この日の私たちの観覧席は、向かいに審査員が座っているちょっと特別な席だったんだ。スタート地点からすれば距離的にはたぶん、ひとチーム90分あるパレードで60分程経った頃の地点。スタートからテンションが徐々に高まって、最高潮に達してダンサーもちょっと疲れがきてるけど、エネルギー振り絞って最後まで踊りきってやる!みたいな全開ポイント。それだけに見ている側も引き込まれるよね、その剥き出しの姿に。

 

 

優勝候補のチームが登場すると、会場の盛り上がりはいきなりピークに達した。感極まったかのように声援が飛び交う中、チームのテーマソングが流れ出すと誰もが揃って歌いだしたんだ。そしたら自然に、今までバラバラに飛び交っていた音がスーッとひとつにまとまってきて…あまりの凄さに全身に鳥肌が立ってしまう。

 

共感する時って、人と人が心の深くで繋がっている瞬間だと思うんだ。これだけの人数で、国も言葉も越えて同じものを見て同じことを感じられる、そんな場所って世界を探して回ってみてもなかなかないよね。特にここには世界各国から見にきている人が集まっていて、もちろん世代も越えて全ての人が楽しんでる。誰一人悲しんでいない、楽しさと喜びに満ち溢れたハッピーな空間。

 

 

そこにあるのは、リオに住む人たちの体から湧き上がる純粋な踊りと、生まれ育った土地や歴史に対する感謝の思い。何かそれってさ、祈りに近いようなものじゃないかなって気がする。そう思うとこの会場で起こっていることは、圧倒的に凄いできごとなんだ。リオのカーニバルの真髄ってここにあるんだなあって、そう感じたよ。

 

 

今日ここに出演しているダンサーたちはブラジルで日々、決して裕福ではない生活を送っている。そしてここに出演するために掛かる費用はかなり、いや相当のものだ。だけどそれでも、彼らはこの日ここに来て表現することを心から大切にしている。今日という日を彼らはどのくらい待ち望んでいたんだろう。だからこそのこの半端ないエネルギーなんだね、きっとさ。純粋な思いに突き動かされた人々の集団は、驚くほどに凄いことをサラリとやってのけてしまうんだ。
123...5
PROFILE
hinata-150x150
Hinata(フリーライター)
国内を転々と放浪した後、沖縄にたどり着き12年を過ごす。現在は神戸を中心に活動中。ハワイ好きでフラ歴もあり、ロミロミマッサージのセラピストとしての一面も持つ。好きなことは料理・物作り・音楽・読書・写真・旅などあらゆることに興味はつきない。ピースボートで世界一周の船旅(第90回クルーズ、第92回クルーズ)に参加、その物語を綴る。


ピースボート公式LINE@
最新情報をお知らせします!
コラム
おおさかピーセンの日常
2023/11/15
スタッフに聞いてみた!ピースボートセンターおおさかってこんなところ!
コラム
おおさかピーセンの日常
2023/11/15
スタッフに聞いてみた!ピースボートセンターおおさかってこんなところ!
コラム
thumbnailSP-Madagascar
2023/08/30
マダガスカルってどんな国? 食事や文化、バオバブの絶景スポットを紹介
コラム
thumbnailSP-Madagascar
2023/08/30
マダガスカルってどんな国? 食事や文化、バオバブの絶景スポットを紹介
レポート
ピースボート3年ぶりの出航! 4月7日横浜港、4月8日神戸港の出航式をレポート
2023/05/08
ピースボート3年ぶりの出航! 4月7日横浜港、4月8日神戸港の出航式をレポート
レポート
ピースボート3年ぶりの出航! 4月7日横浜港、4月8日神戸港の出航式をレポート
2023/05/08
ピースボート3年ぶりの出航! 4月7日横浜港、4月8日神戸港の出航式をレポート
コラム
5335
2021/04/04
カムバック記事:4月4日は「地雷の日」―私たちができることを。ピースボート地雷廃絶キャンペーン「P-MAC」とは―
2025年4月出航 第120 回クルーズ

ピースボート地球一周の船旅 2025年4月 Voyage120

息をのむような大自然の絶景がどこまでも広がるアラスカフィヨルド遊覧は、船旅ならではの体験です。洗練された街並みと美しい自然が広がる初夏の北欧と数々の世界遺産が残るヨーロッパ、太陽がきらめく中米を訪れる、見どころ満載の航路です。
ピースボート公式LINE@
最新情報をお知らせします!