ピースボートデッキ > COLUMN > ハワイイ・後編 ホノルル〜Peace on the Boat trip〜
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シリーズ
SERIES:01 Vol.57
2018/06/05
ハワイイ・後編 ホノルル〜Peace on the Boat trip〜 (1/4)

ビースボートの船旅であちこち迷走したHinataの旅物語、「Peace on the Boat trip」。
笑いありハプニングあり、ちょっと不思議でほんわか緩まるHinataワールドへようこそ。
 
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「HAWAI'I」の奥に隠された深い安らぎの秘密


フライベントは儀式的な雰囲気のトーチショーから始まった。私の隣に立っていた恰幅のいい男性がホラ貝を吹き始めると、会場のステージを囲むように配置されたトーチに、伝統衣装をまとった若者たちが火をつけてまわりだした。

 

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大木の下で、溌剌とした男女4人が交代しながら次々にフラを踊ってみせる。ショーとは言っても、ハワイで大切にされている伝統文化だ。古式フラから現代フラまで順を追って紹介していくスタンスに、ハワイのことをちゃんと伝えたいという気持ちが現れている気がしたよ。

 

曲と曲の間にも説明が入るので、周りの人々も引き込まれるようにその場で聞き入っている。ここにもハワイの豊かさをたっぷりと感じとれる瞬間があった。

 

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フラのハンドモーションは、全ての動きに意味がある。手話のように、手を見ているだけでその曲の物語を読み取ることもできる、美しく素晴らしい伝達方法でもあるんだ。特に古式フラは、自然の神様に対して捧げるものとしても存在している。

 

古くから残る儀式であり、自然や神様と繋がるツールでもある古式フラ「カヒコ」、実は、それを踊る前に必要な「オリ」と呼ばれるお祈りが存在する。まずはその神聖な場所に入ることに許しを請うオリ。それから、今から踊るものがうまくいきますようにと祈るオリ。それらを唱えてから場所に入り、はじめて踊ることができるそんな深い意味合いを持っているものなんだ。

 

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こういったイベントでのカヒコでは残念ながらそのオリが省かれている時も多いんだけど、聖地で踊るような時などは欠かさず密かに行われている。ハワイってこうやって掘り下げていくとかなり奥深い。だから興味はホントに冷めないんだけどね。

 

PROFILE
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Hinata(フリーライター)
国内を転々と放浪した後、沖縄にたどり着き12年を過ごす。現在は神戸を中心に活動中。ハワイ好きでフラ歴もあり、ロミロミマッサージのセラピストとしての一面も持つ。好きなことは料理・物作り・音楽・読書・写真・旅などあらゆることに興味はつきない。ピースボートで世界一周の船旅(第90回クルーズ、第92回クルーズ)に参加、その物語を綴る。


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