ビースボートの船旅であちこち迷走したHinataの旅物語、「Peace on the Boat trip」。
笑いありハプニングあり、ちょっと不思議でほんわか緩まるHinataワールドへようこそ。
最初から読む
ひとつ前の記事を読む
笑いありハプニングあり、ちょっと不思議でほんわか緩まるHinataワールドへようこそ。
最初から読む
ひとつ前の記事を読む
サルサにゲバラにキューバリブレ!隙間感にどっぷりハマって
今、とっても噂になっている国といえば「キューバ」!!
街には古い写真を見ているかのような味のある建物が立ち並び、たくさんの観光客と、自転車タクシーや野良犬たちが路上を行き交っている。
学校が終わると建物から一斉に溢れ出してくるこどもの群れや、特に何をしているでもなく街を歩いたり窓から外を覗いたりしている人々。色んなものが淡々と交差するキューバの日常の中に、私はすっぽりとお邪魔していた。
アメリカとの国交正常化を受けて急速に動き始めているこの国では、それまでの社会主義的なある意味落ち着いた生活から、目まぐるしい消費社会へと変化が進んでいるかのようだ。
観光客の増加で一気に開発も進み、街中は工事だらけ。古き良き時代を保っていたキューバがなくなってしまうという懸念の声の中、新旧入り混じった混沌とした空気感が、ホコリっぽさと共に街全体を大きく包み込んでいた。
オールドハバナ。街を歩くといろんな人が声をかけてくる。自転車タクシーの運転手、レストランのウエイター、お土産屋さん、道行く人…そこまではどこの国でもある特に珍しくもない光景だけど、ここではそれがまるで、フィルターがかかったような不思議な感覚でやってくるんだ。
ホコリっぽさだけでなく、街の古さや人々の感じがそうさせているのかも。ものすごく緩やかに進んでいた時間にネジが巻かれ、突然早く動き出したキューバ。外からはスピーディーに色んなものが街中に入ってきているけど、住民たちは今までの感覚でゆっくりと動いているから、時間軸のズレが所々で不思議な隙間を作ってる。
その隙間にフワッとはまってしまうような不思議さがここにはあるんだ。狭い街並みのガタガタした路上で、ふいにそんな隙間感に出会うことが楽しくもあった。