半年で乗船までこぎ着けた日月さん!そんな彼女を待ち受けていたものとは・・・
世界各国で出会った絵が、悩みから開放してくれた
――ピースボートに乗ったのは、作家として本格的に活動しようという時期ですが、その活動を中断してまで乗ったのはなぜですか?
日月 実は、絵についてものすごく悩んでいる時期で、一度頭をリフレッシュしたかったんです。
――その悩みとは?
日月 大学の先生のひとことがずっと気になっていました。「例えば色に関してなら、自分の感性だけで表現を変えるのはダメだ」と教える先生だったので、葉っぱのみずみずしさを表現しようと、実際の色とは違う彩色をすると、「お前にはそう見えるのか?」と先生に突っ込まれる。そしてそれに対してうまく説明できないことも多くて…。卒業してからも、自分が描きたい形で表現しようとするたびに、頭の中にその先生が浮かんできては問いかけられるんです。
このやり方でいいんかな?ってモヤモヤして行き詰まってしまっていたので、何も気にしなくていい所に行きたいと、ピースボートの乗船を考えました。
このやり方でいいんかな?ってモヤモヤして行き詰まってしまっていたので、何も気にしなくていい所に行きたいと、ピースボートの乗船を考えました。
――さて、悩みを抱えての乗船でしたが、乗った前後で心境の変化はありましたか?
日月 むっちゃありました! この旅では、できる限り世界中の絵を見ようと思っていたんです。世界中の街中の塀や壁に描かれているグラフィティアートをたくさん見かけたり、ギャラリーを見つけたら入ったし、作家さんがいたらしゃべったりしたし。
日月 いろんな所でいろんな絵を見るうちに・・・