
更新日:
この記事は約12分で読めます
「ピースボートクルーズって聞いたことはあるけれど、実際はどんな船旅なの?」「費用はどのくらいかかるの?」「怪しくないの?」こうした疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。ピースボートクルーズは35年以上の歴史を持つ国際NGOが企画する世界一周クルーズですが、その独特な仕組みや料金体系について正確な情報が広まっていないのが現状です。
この記事では、ピースボートクルーズの基本的な仕組みから具体的な費用、申込方法まで、これから参加を検討される方が知っておくべき重要なポイントを分かりやすく解説します。記事を読むことで、ピースボートクルーズが自分に合っているかどうかを判断でき、迷いなく次のステップに進むことができるでしょう。
この記事はこんな方におすすめ
ピースボートクルーズがどんな船旅なのか、基本から知りたい方
運営体制や安全性が気になり、信頼できるか確認したい方
客室タイプ別の費用や割引制度を知りたい方
説明会から出航までの流れを把握したい方
キャンセルや旅程変更などの注意点を事前に知っておきたい方
※各料金は記事作成時点での参考価格です。キャンセル規定や、実際の料金は回次・在庫状況・割引適用・為替変動により変動します。最新の料金については公式パンフレットをご確認ください。
ピースボートクルーズは、1983年に設立された日本発の国際NGOが企画する世界一周クルーズです。これまでに約100回以上の地球一周航海を実施し、世界80カ国200以上の港を訪れてきた豊富な実績があります。
最大の特徴は、単なる観光旅行ではなく「学び」「交流」「行動」を重視した船旅であることです。国連経済社会理事会(ECOSOC)の特別協議資格を保有し、国連SDGsアクションキャンペーンと連携するなど、国際的にも認められた活動を展開しています。
船内では平和、人権、環境問題に関する多様な教育プログラムや国際会議が開催され、参加者は「旅以上の体験」を得ることができます。「みんなが主役で船を出す」という理念のもと、乗客自身が船内企画や寄港地での交流を主体的に創出する参加型スタイルが採用されています。
要点
40年以上の歴史を持つ国際NGO企画の世界一周クルーズ
約100回以上の航海実績、世界80カ国200以上の港を訪問
国連との連携による「学び」重視のプログラム
参加者主体の「みんなが主役」スタイル
単なる観光を超えた社会貢献・国際交流の場
乗船者の声
「船内では水先案内人の方たちのお話を聞いていますが、いろいろと参考になりますね。…80年生きてきても、本当に知らないことが多かったなと思いますね。」
── 石川せつ子さん(愛知県 / 86歳)
ピースボートクルーズのコーディネートは、NGOピースボートと株式会社ジャパングレイスという旅行会社が密接に連携する独特のモデルです。
株式会社ジャパングレイス(観光庁長官登録旅行業第617号)が旅行商品の造成、販売、運航手配、顧客サポート全般を担当します。同社は旅行業公正取引協議会および一般社団法人日本旅行業協会(JATA)の正会員として、法的要件を満たした透明性の高い運営を行っています。
一方、NGOピースボートは船内での教育プログラムやワークショップの企画・運営を担い、商業的なクルーズ運営を通じてNGOの活動資金を調達する「ソーシャルビジネスモデル」を採用しています。
この仕組みにより、一般的な豪華客船と比較して低価格での世界一周が実現される一方、船内プログラムが教育的・社会的な内容に偏る特徴があります。純粋に豪華なクルーズ体験のみを求める方と、社会貢献や学びを重視する方との間で期待値の差が生じる可能性があることは理解しておくべきでしょう。
要点
NGOピースボートと株式会社ジャパングレイスの連携コーディネート
旅行業法に基づく正規の旅行会社が実務を担当
ソーシャルビジネスモデルによる低価格実現
教育的・社会的プログラムが中心
豪華客船とは異なるコンセプトの理解が重要
「怪しい」「洗脳される」といった噂がありますが、これらは根拠のないデマです。株式会社ジャパングレイスは正規の旅行業登録を受けており、透明性の高い運営を行っています。宗教団体との関係もありません。
クルーズ旅行は他の交通機関利用の旅行と比較して、早期からキャンセル料が発生します。また、旅行開始後の払い戻しは理由を問わず一切行われません。
気象条件、政情不安、国の規制変更などにより大幅な航路変更や寄港地の取りやめが発生する可能性があります。過去には13カ所の寄港地が変更された事例もありますが、変更時の払い戻しはありません。
基本旅行代金以外に、ビザ代、海外旅行保険料、オプショナルツアー代、船内での個人消費などの追加費用が発生します。総額での予算計画が重要です。
要点
「怪しい」との噂は根拠なし、正規の旅行会社運営
旅程変更リスクあり、変更時の補償なし
追加費用を含めた総額予算の事前把握が重要
現在ピースボートクルーズで使用されている船舶は「パシフィック・ワールド号」です。2021年に導入されたこの船は、旧「サン・プリンセス号」(1995年就航)をリニューアルした船舶で、乗客定員2,419人、総トン数77,441トンの大型客船です。
船内は全11フロアが客室エリアとして利用され、4階建てのアトリウム、複数のレストラン、ラウンジなど広々としたデザインが特徴です。多くのバルコニー客室と外部空気を取り込む換気システムを備え、物理的距離を確保したクルーズが可能な設計となっています。
船内医療体制については、日本人医師と看護師が乗船し、日本語で受診できる診療室が設置されています。ただし、医療設備や常備薬には限りがあり、病状によっては寄港地での下船が必要になる場合もあります。
要点
総トン数77,441トン、乗客定員2,419人の大型客船
全11フロアの客室エリアと充実した共用施設
日本人医師・看護師による船内診療室完備
ピースボートクルーズの料金は「客室クラス×諸費用」という基本構造で、多様な予算とニーズに対応した客室タイプが用意されています。
フレンドリータイプ(3〜4人相部屋):約178万円〜 最もリーズナブルなプランで、費用を抑えたい方向け。新しい友人を作る機会が増えます。
セミシングルタイプ(2人相部屋):約240万円~ 同性・同年代と相部屋。ベッドカーテンでプライバシーを確保できます。
ペアタイプ(2人部屋):内側約198万円〜、海側約273万円〜、バルコニー約378万円〜 カップルや友人向けの快適な空間です。
シングルタイプ(1人部屋):内側約356万円〜、海側約491万円〜、バルコニー約680万円〜 一人旅向けで24時間ルームサービスが利用可能です。
プラチナクラス(スイート):約638万円〜 最上位クラスで専用コンシェルジュ、無料ランドリー、専用ラウンジなど特典が充実しています。
早割制度:期日までの全額入金で大幅割引(例:バルコニー2人部屋で106万円割引) ボランティア割引:ポスター貼りなどの活動で最大全額割引が可能。29歳以下なら基本旅行代金が全額免除される「U29制度」があります。
ただし、ボランティア割引は基本旅行代金のみが対象で、チップ、海外旅行保険、ビザ代金などの諸経費は別途必要です。
要点
約178万円〜680万円以上まで幅広い料金設定
相部屋制度で費用を大幅に抑制可能
早割とボランティア割引で更なる節約が可能
ボランティア割引は基本代金のみ、諸経費は別途必要
追加費用を含めた総額での予算計画が重要
基本料金には朝・昼・夕の食事代が含まれており、主に2つのレストランが利用できます。5〜6階のメインレストランではコース料理中心の落ち着いた雰囲気、14階のレストランでは和洋様々なメニューのビュッフェ形式となっています。
実際の乗船者からは「思ったより美味しい」という評価の一方で、「長期間だと飽きてしまう」「味付けが薄い」といった声も聞かれます。健康志向で塩分控えめのメニューが中心で、高齢の乗客への配慮がなされています。アルコール類は別料金で、「価格が高めで気軽に注文しにくい」という意見もあります。
Wi-Fiは有料サービスで、料金が高額との指摘があります。相部屋の場合は無料朝食ルームサービスのみ、個室では24時間ルームサービスが利用可能です。
洗濯は有料のランドリーサービスか、セルフサービスの洗濯機(有料)を利用します。プラチナクラスでは1日1袋の無料ランドリーサービスが付帯します。
毎日多彩なイベントや講座が開催され、基本的に無料で参加できます。語学プログラム「GET」、文化交流イベント、平和や環境問題に関する講演会など、「学び」の機会が豊富に用意されています。
要点
基本料金に3食分の食事代が含まれる
健康志向の薄味メニューが中心
Wi-Fiや酒類は有料サービス
毎日多彩な無料プログラムを開催
学習・交流重視の船内環境
乗船者の声
「乗船するときは毎回相部屋を選んでいますが、トラブルがないんです。」
── 大池幸一郎さん(長野県 / 78歳)
まずは公式サイトで基本情報を確認し、説明会に参加することをお勧めします。ピースボートクルーズの説明会では実際の参加者による体験談を聞くことができ、具体的なイメージを掴むことができます。
申込手続きと代金支払い 旅行代金の残金および諸費用は、旅行開始日の前日から起算して50日前までに支払う必要があります。旅行代金のお支払いは銀行窓口やATMからのお振り込みとなり、クレジットカードによる支払いはできません
全旅行期間がカバーされた海外旅行保険への加入が必須となります。また、当社(旅行会社)による必要なビザの取得代行手続き、旅行日数分以上の持参薬(処方薬)の準備などを行います。なお、乗船時に75歳以上となる方は「健康診断書」のご提出が必要となります
横浜港または神戸港から出航することが多く、約100日間の世界一周の旅が始まります。
要点
説明会参加で具体的なイメージを把握
申込金5%または20,000円で仮予約
残金は出航50日前までに支払い
海外旅行保険やビザ取得等の事前準備が必要
主に横浜港・神戸港から約100日間の航海
乗船者の声
「そのときピースボートクルーズの窓口で対応してくれたスタッフの話を聞く中で、地球一周に対してすごくワクワク感を感じたんです。それで「こっちの方がいいな」と思って申し込みました。」
── 前川梨奈さん(福岡県 / 31歳)
ピースボートクルーズは40年以上の歴史を持つ国際NGOが企画する、学びと交流を重視した世界一周クルーズです。ソーシャルビジネスモデルにより一般的な豪華客船より低価格を実現していますが、その分サービスレベルは異なります。約178万円からの相部屋プランや各種割引制度により、幅広い層が参加可能です。ただし追加費用やリスクを十分理解し、自分の旅行スタイルに合うかどうかを慎重に検討することが大切です。まずは説明会に参加して、実際の体験談を聞いてみることをお勧めします。
A. はい、安全で信頼できます。コーディネートする株式会社ジャパングレイスは観光庁長官登録旅行業第617号を取得し、旅行業公正取引協議会およびJATAの正会員として法的要件を満たした運営を行っています。「怪しい」との噂は根拠のないデマで、40年以上約100回を超える航海実績があり、国連との連携も行う透明性の高い組織です。宗教団体との関係もありません。
A. 基本旅行代金は約178万円〜680万円以上ですが、追加で海外旅行保険料(約10〜20万円)、ビザ代(約5〜15万円)、オプショナルツアー代、船内での個人消費などが必要です。最も安い相部屋プランでも総額250〜300万円程度を見込んでおくべきでしょう。ボランティア割引を活用すれば基本代金を大幅に抑制できますが、諸経費は別途必要です。
A. 相部屋は同性・同年代でマッチングされ、ベッドカーテンでプライバシーを確保できます。多くの参加者が新しい友人を得る良い機会となっています。ただし、長期間の共同生活のため、神経質な方や潔癖症の方はストレスを感じる可能性があります。心配な場合は個室タイプを選択することをお勧めします。
A. キャンセル料は90日前から発生し、出航後の返金は一切ありません。91日前まで無料、90〜61日前は旅行代金の5%、60〜31日前は旅行代金の10%、30日前〜21日前は旅行代金の20%、20日前〜3日前までは旅行代金の30%、2日前〜旅行開始日までは旅行代金の50%、出航後または無連絡不参加は100%のキャンセル料がかかります。また、気象条件や政情不安による旅程変更時も払い戻しはないため、旅行変更費用補償特約付きの海外旅行保険に加入することが重要です。
A. 国際交流や社会問題に興味があり、新しい出会いや学びを求める方に最適です。特に時間に余裕があり、豪華さより体験を重視する方、一人旅に不安がある方、世界一周を手軽に実現したい方におすすめです。逆に、高級サービスを期待する方、個人行動や現地グルメを重視する方、フォーマルな雰囲気を好む方には向かない可能性があります。
コラム
ピースボートクルーズの費用は高い?安い?基本代金・諸費用・支払い・割引を確認できるチェックリスト
コラム
ピースボートクルーズに海外旅行保険が必要な理由|船内での感染症・緊急搬送・キャンセルなど想定ケースで解説
コラム
ピースボートの口コミはなぜ両極端?乗船者の声と時期・航路・客室別の傾向から「自分に合うか」を見極める
他の記事も読む
keyboard_arrow_right
「ピースボート」ってなに?
keyboard_arrow_right
どんな船で旅をするの?
keyboard_arrow_right
寄港地でのプログラム
keyboard_arrow_right
2029年12月出航
第126回クルーズ
ピースボート地球一周の船旅 2027年4月 Voyage126
春に出航し、アジアから地中海、ヨーロッパ、北中米へとめぐる全108日間の世界一周クルーズ。ヨルダンやサントリーニ島、ロンドン、バンクーバーなど多彩な港を訪れ、ソグネフィヨルドやアラスカフィヨルドでは大自然の絶景を満喫します。旅行のベストシーズンといわれる初夏には、地中海から北欧まで数々の世界遺産と出会う航路へ。季節が織りなす風景とともに、まだ見ぬ世界を体感する船の旅です。
おすすめクルーズはこちら
keyboard_arrow_right目次