ピースボートデッキ > COLUMN > 美食の国イタリアの中でもはずせないナポリ料理8選!
view of Naples from Posillipo hill
コラム
2021/09/06
美食の国イタリアの中でもはずせないナポリ料理8選!

 

 

日本でも「イタリア料理」は有名ですよね。ですが、ヴェネツィアやローマなどの北イタリアと、ナポリやシチリア島などの南イタリアでは気候などが異なるため、料理に関しても差があることをご存じでしょうか?
実は、日本でイタリアンとして有名なのは、青の洞窟やポンペイ遺跡などで知られる南イタリアの政治・経済の中心地「ナポリ」の料理なんです。今回の記事では、そんなナポリの伝統的な料理をご紹介します!

マルゲリータ

トマトソースとモッツァレラチーズとバジルをのせたシンプルなピッツァはナポリを代表する料理(イタリアで「ピザ」というと有名なピサの斜塔のある街の名前に思われてしまうので、ピザは「ピッツァ」と注文するのがベター)。イタリア国旗と同じカラーリングとあっさりとした味が好まれて、今では世界中で愛されている一品です。

カルツォーネ

薄く伸ばしたピザ生地にハムやチーズなどの具材をのせ、半分に畳んでオーブンで焼いた軽食。持ち歩いて食べることができるので、お店でテイクアウトをしてナポリの街の風景を堪能しながらの食べ歩きも良さそうですね。

カプレーゼ

スライスしたトマトとモッツァレラチーズに、バジルとオリーブオイルをかけて食べるサラダ。正式名称は「インサラータ・カプレーゼ」と言い、「カプリ島のサラダ」という意味。イタリア料理に多用されるモッツァレラチーズは、南イタリア・カンパニア州のサレルノ発祥。本場のモッツァレラチーズは得も言われぬ美味しさなので、ぜひ味わってみてください。

ペスカトーレ

南イタリアは三方を地中海に囲まれているため、魚介類が絶品。ペスカトーレはそんな魚介をふんだんに使ったパスタです。ペスカトーレとはイタリア語で「漁師」という意味で、漁師さんが売れ残った魚や貝をトマトソースと煮込んで調理して作っていたのが、このパスタの始まりなんです。海に近い街でとれたての魚介類をふんだんに使ったパスタ……美味しくないわけがない!

ペペローニ・インボッティーティ

パプリカにナスやオリーブ、アンチョビなどを詰めてじっくりオーブンで焼いたヘルシーな料理。時間をかけて火を通すことで野菜の甘味やうまみがグッと引き出されるんです。南イタリアの太陽をたっぷり浴びて育った野菜の良さを感じられる、まさに現地でしか食べられない至高の一品です。

アランチーニ

ナポリやシチリア島発祥のライスコロッケです。シチリア島でカリカリの衣の中にトマトで炊いたお米と、とろとろのモッツァレラチーズが入っているアランチーニを食べたことがあるのですが、本当に美味しかったです。トマトリゾットをそのまま揚げたようなコロッケというとイメージがつくでしょうか……。個人的には「世界一周中に食べた料理ベスト5」にランクインしています(笑)。
シチリア島のアランチーニのサイズはこぶしよりも大きくてボリュームたっぷりなのですが、ナポリのアランチーニはピンポン玉ほどの小さいサイズなのでスナック感覚で食べられます。このようにアランチーニは地方によって味や大きさにバリエーションがあるので、食べ比べてみるのも面白いかもしれません。

トルタカプレーゼ

「カプレーゼ」という名前がついているのでお分かりかもしれませんが、先ほど紹介したカプレーゼ(サラダ)と同じく、このトルタカプレーゼもカプリ島が発祥の一品。小麦粉を使用しない代わりに、チョコレートとアーモンドやクルミをふんだんに使ったケーキです。ガトーショコラのようでありながら、外はサクサク中はしっとり。濃厚なチョコレートとアーモンドの香ばしさが口いっぱいに広がります。ゴッドファーザーなどで有名なイタリアのマフィアも愛したケーキと言われています。

リモンチェッロ

料理ではありませんが、南イタリア・カンパニア地方発祥のレモンリキュール「リモンチェッロ」もご紹介します。リモンチェッロは甘味とレモンのほろ苦さのバランスが絶妙なお酒です。食前酒やデザートと一緒にストレートで飲むのが一般的です。
先ほどご紹介したトルタカプレーゼを始め、南イタリアのお菓子には風味付けとしてラム酒の代わりにリモンチェッロが使われることもあるそうです。

番外編:ナポリタンはナポリ発祥ではない!

「ナポリ」という名前が入っていることからナポリ発祥の料理と思っている方もいるかもしれませんが、実はナポリタンはナポリではなく、なんと日本発祥の料理なんです!
フランスではトマトで味付けした料理を「ナポリ風」と名付けるのが一般的だったそうで、日本でもその流れでゆでた麺にケチャップをあえて作るパスタのことを「ナポリタン」と呼ぶようになったのではないかと言われています。ちなみに日本のナポリタンの発祥のお店はホテルニューグランド(トマトソースでパスタをあえたもの)と、センターグリル(ケチャップでパスタをあえたもの)の2店舗あります。どちらも横浜にお店があるので、ピースボートで横浜から出航する際に、立ち寄ってみるのはいかがでしょうか?

終わりに

今回は、南イタリアの政治・経済の中心地「ナポリ」の料理をご紹介しました。日本でもイタリアンを食べることはできますが、やっぱり現地で食べるとそのおいしさに驚きます。
ナポリを始めとする南イタリアは治安が悪いと言われることもありますが、むやみに裏路地に入っていかない、スリに気を付けるなど、一般的な海外旅行の注意点を守っていれば特別危険な地域ではありません。ぜひ、一度本場のイタリアンを現地で味わってみてください!
(文/鷲見萌夏 写真/PEACEBOAT、AdobeStock)
PROFILE
sumimoeka
鷲見萌夏(ピースボートデッキ学生インターン)
1999年北海道札幌市生まれ。上智大学新聞学科在学中。
メディア・ジャーナリズムの勉強をしながら「表現」することを研究中。
ライターとして活動する中で、もっと自分の世界を広げたいと思いピースボート101回クルーズに参加。


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