海外旅行といえば、滞在先の街や地域で楽しむことが一般的な楽しみ方。移動している時は、単純に目的地までの到着を目的としていて、なるべく短時間にしたい…と考えている方も多いことでしょう。しかし!時間をかけてゆっくりと旅をするクルーズ旅行は、むしろその移動時間がメイン!船上生活をいかに楽しむかが旅の鍵となります。
筆者は2019年4月出航の第101回クルーズに参加したのですが、船上生活の最大の魅力は夜にあると感じました。本当に当たり前のことなんですけど、船の上は夜ちゃんと暗くなるんです。日本に住んでいると、どんな時間でも人が起きて活動をしているので夜が暗いとあまり感じたことがなくて…。
筆者は2019年4月出航の第101回クルーズに参加したのですが、船上生活の最大の魅力は夜にあると感じました。本当に当たり前のことなんですけど、船の上は夜ちゃんと暗くなるんです。日本に住んでいると、どんな時間でも人が起きて活動をしているので夜が暗いとあまり感じたことがなくて…。
と、いうことで!今回の記事では、船旅ならではの暗闇で楽しむことのできる現象をご紹介します!
暗闇の中で星空観望会!
洋上は、当然ですがビルなどの建物が何もないので、夜になれば周りは真っ暗。月の出ていない日は、船の明かりが届かない範囲は吸い込まれそうなくらいの暗闇です。船の上は、いくつか外灯がついているので完全に真っ暗闇というわけではないのですが、それでも東京では見えないような小さな星まで肉眼ではっきり見ることができます。そんな星空をもっと楽しもう!ということで、クルーズ中新月にあわせて行われる星空観望会では船上の外灯も落とすので、真っ暗な中で満点の星空を見ることができます。クルーズによっては水先案内人として天体の専門家が乗船することもあるので、プロの解説を聴くチャンスも。
特におすすめなのは、南半球の星空!日本の多くの地域では見ることのできない南十字星を観察できたり、星の高さが違ったり、星座の向きが変わっていたりと、普段とは異なる星空が見られる点です!さらに、船の上からは明かりの弱い星まで見えるので、天の川もくっきりと見ることができます。図鑑の写真のような天の川を見たのは初めてですごく感動しました。船の上から見る星空はほんっっとうに最高なので、ぜひ体験してみてください。
船上でオーロラ鑑賞!!
そして、船旅ならではの夜のイベントといえば北極圏で見ることのできるオーロラ鑑賞!夜空に輝く光のカーテンとも言われるオーロラを一生に一回は見てみたい…!という方も多いのではないでしょうか。陸地でのオーロラ観測は完全にその時の運次第で、1週間滞在しても見ることができなかったという人もいるみたいです。ですが、実は船は陸よりもオーロラに出会うことのできる確率が高いんです!オーロラ鑑賞の最大の敵は、空をさえぎる雲。雲が出ていると、もう人の力ではどうすることもできなくなってしまいます…。しかし!船の場合は、オーロラの出現する雲のない晴れ間へと移動することができるんです。また、360°視界をさえぎるものが何もない船の上でオーロラに包まれる感動は、一生モノの体験です。
おまけ:白昼に暗闇が出現!?皆既日食
皆既日食とは、太陽と月と地球が一直線に並んだ時に、太陽が月によって完全に隠れてしまう天文現象です。地球全体でみると年に数回観測できることもある現象なのですが、観測できる場所は毎回異なるので、特定の地域で考えると数百年に1度見られるかどうかという貴重な経験。ピースボートの船旅では、航路の中に皆既日食の観測が組み込まれているクルーズも!私の参加した第101回クルーズでは、イースター島付近の洋上で皆既日食を見ることができました。
太陽が欠け始めてから、元通りになるまで全部で4時間ほど(完全に重なっているのは3分ほど)なのですが、太陽が8割ほど欠けると急に周りが暗くなります。完全に真っ暗になるわけではないのですが、夕方に太陽が沈むときとは全く異なる暗くなり方なんです。水平線の近くは明るいるのに、自分たちのいるところだけ急に暗くなるし、なんなら肌寒くもなる。知識がなく皆既日食が何か分からない状態でこの現象に遭遇したら本当に恐ろしく感じるんだろうなと思いました。「日食は不吉なもの」という伝説を残した古代の人達の気持ちが分かります。
皆既日食まであともう少し!9割欠けている太陽
おわりに
以上、船旅で体験できる暗闇の絶景でした!
今回は暗闇にフォーカスしましたが、他にも船旅ならではの楽しみはたくさんあります。ぜひこちらの記事も併せてご覧くださいー!
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(文/鷲見萌夏 写真/PEACEBOAT、磯貝美輝、水本俊也、Katsuta Airi、汰木志保、鷲見萌夏)