街の道々に白い帽子を被った人たちが立っていてさ、「困ったことはない?」って気さくに声を掛けてきてくれるんだ。彼らは「ツーリストポリス」っていう、案内人&用心棒さん。トイレを探していたり、道に迷ったり…とにかく何でも知りたいことがあったりしたら、彼らに聞くとすぐに対応してくれるんだよ。
もちろん治安の維持も含めて、私たちが安心して観光を楽しめるようにしてくれてるんだ。モンテゴベイやキングストンのような街で、ツーリストポリスは日々活躍しているらしい。警察と違って彼らの存在は柔らかくて話しやすい雰囲気。
そんな彼らだから何人か友だちになって、アドレス交換したりフェイスブックで繋がったりと、道を歩くたびに友だちがどんどん増えていくのが面白かったよ。
美味しい地元のお店でランチしたいと思って、レストランの駐車場で誘導の仕事をしていた青年に聞いてみたら、近くのジャークチキン屋さんを教えてくれたんだ。
そこから歩いてすぐの「ポークピット」という名前だったかな。店は2階建てになっていて、店舗の外側にジャークチキンを焼く小屋があり、中を覗くとお兄さんが大きなスコップで赤々とはぜる炭を移していた。
薪がくべられている場所から煙がうっすらあがって、その上の鉄板には炭火で焼かれたチキンの姿が見える。その隣の台にはあるのはどうやらポークのようだ、ジャークポークもジャマイカではメジャーらしい。