ニューヨークだからWi-Fi繋がる場所なんていっぱいあるって、勝手にそう思ってしまっていた私たち。他の友人とあとで適当に待ち合わせのやり取りしようって言ってたものの、案外ニューヨークのWi-Fi事情は良くなかった。
街中のWi-Fiフリーのカフェに入ってもイマイチでさ。電波の感じに、あまり自由さはなかったかな。何かロックかけられてるかのような違和感を感じたかも。
そういえば朝から肩に力が入っていて、いつものような緩みがなく少し緊張感が漂っている自分がいる。パトカーのサイレンは街の騒音と張り合うようにして、常にニューヨークという存在を頭の中に擦り付けてくるかのように、ひたすら脳裏にリピートしてくる。
ニューヨークのブロックごとに整頓された道を、ワンブロックづつ確認しながら目的地を探し歩いていく。正確に指し示してある標識があったとしても、ちゃんと目的地にたどり着けるかどうかは自分次第だなぁといつも思うよ。
だって行きたい場所が途中で変わっちゃったりとかさ、よくあることだ。今日も例にもれなく方向転換、途中で見つけた真白で四角い建物の方へと足は勝手にすたすたと進みはじめた。