ビースボートの船旅であちこち迷走したHinataの旅物語、「Peace on the Boat trip」。
笑いありハプニングあり、ちょっと不思議でほんわか緩まるHinataワールドへようこそ。
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繊細でダイナミックに!「世界を包み込む光」を放つ街
アイスランドに着いたのは、空が灰色でとても雨風の強い日だった。
この後に嵐がやってくるという天気予報の為に、明日、時間を早めて出航することになってしまった私たちの船。外は嵐の前触れで次第に雨足も強くなってきている。そんな中、せっかくアイスランドまで来たので少しでも散策しようと、雨風の吹く中をレイキャビクの街まで繰り出してみたんだ。
タクシーに乗り、まず初めに着いた場所は教会だった。雨を避けながら飛び込むように扉の中に入るとそこには、全体が雪のように真っ白でシンプルな空間が広がっていた。高い天井が間接照明でライトアップされていて、何となく温かみのある雰囲気だ。
天井まで届こうかというくらいの大きなパイプオルガンが、教会の入り口上部にまるでオブジェのように光り輝いていたよ。これで演奏したら一体どんな音楽が鳴り響くんだろう…想像しただけでも鳥肌が立ちそうなくらい、骨太で立派なパイプオルガンだったんだ。
建物の構造自体もロケット型のように上に長く伸びている形で、まるでこのパイプオルガンをはめ込むために作られたかのように、そのフォルムに合った理想的な造りになっている。全体的なラインは美しい流線型で、スラリとして無駄がない。
教会の内部も、所変わればだね。ヨーロッパの装飾だらけの教会からしたら、ここまでシンプルなのかと思えるほどに装飾はほとんどないんだ。信仰の具合いや歴史的なものも、関係しているのかも知れないね。