頭ごなしに「これはダメです」ってことを言わないで、個人の考え方を尊重し、個人に責任を持たせる。例えば都会でも電車の改札がなかったりするんだ。驚きだよね、ってか帰り道でめちゃ改札探して迷走したんですけど~まあそれは置いといて。
信用乗車方式というこの方式は、改札はないけどランダムに行う車内での切符チェックの際に、切符を持っていないと高額な罰金を払うようなシステム。
他にも日本だったら、「危ないので立ち入り禁止」というような場面でも、「自己責任でどうぞ」といった張り紙がしてあるような具合でさ。自分という人間が尊重されてるのが面白い。だからこそ市民意識が高くなるんだろうね、結果的にさ。
オランダは先進国の「こどもの幸福度調査結果」で、二度連続してナンバーワン(ユニセフ調べ)になった国なんだって。幸福度だけでなく、教育レベルも同時に高いっていうから驚きだ。
何でそういうことが可能なんだろうって思ったら、その答えが政治と繋がっているっていうから更にびっくり。オランダは政治・経済的に色々と困難な時期があって、そこから一度大きく変化して今があるらしい。
実際にどういうことをしたのかって言うと、「政府・起業家・労働者」の三者で話し合い、決めたんだ。「パートタイムもフルタイムも同じ待遇で扱う」ってことをさ。
社会保険なんかや有給休暇まで全部同等に扱う。それによって、労働者は無理にフルタイムで働かないで、必要な時間だけ働くからこどもを家庭でみることができる。それは母親に限らず、父親も同じ。
こどもは親と長い時間一緒にいることができる。親たちはストレスを溜めずに仕事に通えるし、こどもにも愛情が注げる。生活そのものを大切にして、仕事だけに追われて気がつけば老後ということもない。つまり、何のために生きてるかってことだよね。