道端に人が寄せ集まっていると思ったら、どうやらみんなしてポテトフライを食べている様子。よく見るとあっちにもこっちにもいるよ。しかも手に持ったそのポテトフライの包みが半端なく大きくて驚き。
「ラスポテト」っていう名前のポテトはオランダ発祥のフライドポテトの一種らしいんだけど、B級グルメとして有名でさ。粉末のポテトを使ったフライだからちょっと独特の食感で。外の皮は少しモッチリしたカリッと感があって、中身はふんわりホックリしてるんだ。そこにチーズやらマヨネーズやらをたっぷりとかけて食べるのがオランダ流。
チャレンジするべく一番小さなサイズを買ってみたんだ。友人とふたりで分け合ってちょうどいいぐらいの量だったから、オランダの人たちがどれだけポテト好きかってことを思い知らされたよ。
街を歩くと、すぐに運河に行き当たる。水の都なんてロマンチックよね~なんて思ってたら目の前で、三階建ての建物が地盤沈下で笑っちゃうくらいに傾いているのを発見。少し頭を傾けて建物を見てみる、うん、まっすぐ。頭を戻して普通に見てみる、うん、傾いてる。…ってな風にワザワザやらなくても確実に傾いているという事実は、隣の建物との隙間に斜めに広がる空間を見れば一目瞭然。
この街の人たちはこれでOKなのかしらと、疑問に思ってしまうほどの見事な傾きっぷりなんだ。そして見渡すと、所々にそんな建物がしれっと建っている。もしかしてこれも街の観光名所のひとつ?くらいの勢いだ。なるほど、アムステルダムは相当アバンギャルドだね。
更にそう思わせる風景を他にも発見。街を歩いていると大きな広場に行き着いた。ここは色んな方向から人が歩いてきて交差、雑然としてる場所なんだけど、とにかく広いからそんなに圧迫感もないんだよね。広場を取り囲むようにしてあちこちにあるベンチに座った人たちが、鳩に餌をやったりして雑然としている割には意外とのんびり。そしてその向こうに…