さてと、時間はまだ余ってるよ。近くの街に向かって引き返すべく、もう一度歩いて街の中心方面へ。そしたらラッキーなことに行き当たったよ、写真で見て「行ってみたい」って思っていた素敵な場所にさ。
きっと有名な観光スポットなんだろうな。水路の「外側」に建物が並ぶ風景はよく見かけるけど、水路の「中側」に建物が並ぶ風景を見たのは初めてだ。まるでおウチが水に浮かんでるようなイメージなのが面白い。
観光ボートが狭い水路を行き来している。そこに水鳥が浮かんで一列に並んで泳いでいたよ。見えない糸で前から引っ張っているかのように、等間隔にみごとに一列。本物だよね?と少し目を細めて凝視してみるけどもちろん本物。うーん、まるで絵本の中のワンシーンのようだなぁ。
水路の街ブルージュ。人の暮らしの中に必ずあるのが水で、川が流れている街は日本にもたくさんある。ここブルージュのように街を美しく引き立てるような、「生きた水の道」としてある川がもっと増えるといいなと思ったよ。
観光で街を盛り上げる時に、無いものを作り出すよりもあるものを活かす方が簡単だよね。必要があってそれが元々そこにあるのだから、それを活性化させることは、街そのものの活性化に繋がるものだと思うんだ。
観光のおかげで街が賑やかになって、より光り輝くようになるのなら、ただ経済がまわるだけではなく人も環境も元気になるし、そこから自分の街を誇りにできるような郷土愛を持てたりもするだろう。
どこもみんな同じような街のつくりや建物で、新鮮味がないのは観光にも繋がらない。私の街をどうぞ見て!って胸を張って案内できるような、そういう地元色の豊かな街が、あちこちで活性化したら素敵だよね。
水の都「ブルージュ」。美しい街並みと、水路を最大限に生かしている素敵な街。次はぜひ観光ボートに乗って、川からベルギーを体感してみたいなぁ。