教会を後にして、次に目指すはバッキンガム宮殿。あっちでもないこっちでもない、こっちでしょって言いながら友人たちと迷い込んだその先に大きな建物を発見、どうやら宮殿の横手に行き当たったようだ。
そこからぐるりと大回りに道沿いを歩いて行くと、その先にはお祭りでもやってるの?って具合な人の多さ。人のウジャっとしたかたまりを90度左に振り返ってみると…あった!
やたらと大きなバッキンガム宮殿、圧巻だ。人々は宮殿前の長い柵の前に群がって記念写真を撮っている。宮殿と柵の間には広大な空間があって、そこで有名な「衛兵交代式」ってのをやっているという情報なんだけど…おかしいな、中は何故かガラーンとしてるよ。
はい、ここで残念なお知らせが。入り口にちょこんと置かれた小さな看板に「NO GUARD CHANGING CEREMONY TODAY」と。つまり今日は無いのね、交代式。
実はついさっき知ったばっかりなんだけどさ、交代式ってものを。宮殿前では週に何度か、警備の人たちが交代する伝統的儀式のようなものがあるんだって。せっかく来たんだから見たかったなぁ。だけどこれもタイミングの内かな、まあいいやとサラッと諦め、地下鉄の路線図を見ながら散策を再び開始。
ロンドンでも蚤の市的なフリーマーケットや、オーガニックなどのこだわり食材だけ集めたマーケットもあるみたいでさ。そんなマーケットを探しつつ電車を乗り継いだり、歩いていて中華街やブロードウェイのような劇場街に行き当たったりして、気がつけばあっという間に夕方になっていたよ。
そろそろお腹が減ってきたので、レストランを探すべくあちこちのお店を覗き込む。イギリスだもんね、そりゃあフィッシュ&チップスでしょうと探してみた。
ビールを飲めるブリティッシュバーはいっぱいあるんだけど、何故かみんなご飯を食べてるような雰囲気がないんだよね。ひたすらアルコール飲むだけなんだろうか、それとも私たちの選択の仕方が間違ってるのかなぁ。と、ここで作戦変更を試みてみる。匂いをクンクン、美味しそうなものはあるかな。
これだけの大都会だもんね、イタリア・フランス・ブラジル料理に中華料理、日本料理まで。とにかくありとあらゆる国の料理屋さんが並んでいるんだけどさ。案外、選択肢が多いほど選べないもんだね。さんざん迷い歩いた挙句に入ったお店が、インド料理。いや~スパイスの吸引力って半端ないんだよね。ロンドンでインド料理って?変じゃないよ、いいんだよそれで。
だってロンドンってさ、「世界中の国の出身者が全ている」って言われる程の多文化共生の街なんだって。300以上の言葉がここでは話されているというんだから驚きだよね。だから色んな国の料理もあるし、それをここで食べるのはリアル・ロンドンを味わうことでもあるんだ。とかなんとか言いながらインド料理をぺろりとたいらげて、再びロンドンの街に繰り出してみる。