外に出るともう真っ暗になっていた、だけど街の明かりは、楽しいのは今からだよって言ってるみたいに明るい。ロンドンの大都会は夜も賑やかで、相変わらず人が行き交っている。そんな大通りの明かりの中にぽつんと、どこか昔の世界から現代にワープしてきたかのような人を発見!顔には立派なおヒゲがもじゃもじゃ、そしてこの寒い中に膝丈の真っ赤なプリーツスカート。ん?ヒゲにスカート?
そして手には例の楽器、そうバグパイプだよ。こんな場所で聴けるなんてめっちゃラッキーと思わず走って近寄り、真近に立って耳をすませる。伝統楽器と伝統衣装でバシッときめた彼が演奏し始めたのは、もちろんイギリスの伝統音楽…ではなかった。何だこれ、聞いたことあるメロディーなんだけど。まさかの「スターウウォーズ」でした。
そこから夜の明かりが灯ったロンドンブリッジを見に行こうって話になり、例のごとく地下鉄に乗り込んだ私たち。ロンドンの地下鉄は「チューブ」っていう愛称で呼ばれてるんだ。なぜならトンネルの形が筒状だからなんだって。
ロンドンの電車の中で気づいたのは、ファッションが黒に極彩色っていう組み合わせの若者が多かったこと。パンクっぽいよね、そういえばロンドンパンクは有名だ。都会は黒が好まれやすいかも…黒って無関心を表すというか、余り関わらないでって言ってるような色なんだって。そこに極彩色を組み合わせてるんだ。思いっきり自己主張をして周りにアプローチしながらも、人と関わりを持ちたくないっていう。面白い感覚だよね、自由にやらせといてよってとこかな。
ロンドンブリッジって、ひとつではなく幾つかあるんだって。夜になるとライトアップされた姿がとても綺麗だって話なんだけど、実際に行って見てみると結構テンション上がったよ。静かな夜の闇に美しく照らし出されたロンドンブリッジ。他の建物もライトアップされてて、水面に灯りが揺らいでいたり、その近くを遊覧船が優雅に通り過ぎていく感じも素敵。
船でお酒を飲みながら、ロンドンブリッジ巡りとかいいかも。デートにはバッチリだろうな、ロマンチックでさ。ゆっくりと動いているキラキラとした光に思わずため息がこぼれる。都会の良さは夜景の美しさにあるのかもね。