フランスといえば、パリ。女子なら一度は行ってみたいお洒落スポットだろう。パリコレとかファッション的には最先端をいってる街だよね。私が持ってるフランスのイメージって、どちらかというとちょっと風変わりってイメージなんだ。「アメリ」って映画も有名だけど、色んなフランス映画を見て感じるのは結構、感性が変わっているというか独特でさ。かなりひねりが効いていて個性的なんじゃないかって、だけどそれを野暮ったく見せないんだよね。
個性をまとめあげた上で美しく見せる、それがセンスなんだと思う。お洒落もそうだけど結局トータルのセンスというか、奇抜であってもそれがかっこいいって思わせる世界観を持たせたもん勝ちなんだよね。そんな世界観を本気でいいと胸を張って言い切れるフランスのパリだから、パリコレっていうものが素晴らしく成り立ってるんだと思うよ。だって相当ぶっ飛んでるでしょ、パリコレ。
と、パリの話が出たものの。恒例の電車ストライキなどもあり、交通の便の悪さの関係で今回はパス。なんだよ~じゃあどこ行くの?ってなってたら、おとぎの国のようなメルヘンで可愛い街がこの近くにあるよって情報が。そこがル・アーブルから近いってことで行ってみることに。
バスに揺られて40分程だったかな、噂のメルヘンタウン「オン・フルール」に着いたよ。でこぼこな古いレンガ道の、その不揃い具合がいい味を醸し出してる。道の脇に停まってる馬車の馬も絵本から飛び出してきたような馬でさ。頭が大きくて足もボッテリしてて愛嬌があるんだ、大きなぬいぐるみみたい。噂通りのメルヘンな雰囲気に期待は高まるばかり。
ちょっと横道に入ると、レストランやおみやげ物屋さんが集まってるのを発見。そしてここにも例の如くマルシェが。どうやら近隣の地域から集めた選りすぐりの名産品展らしいよ。地ビールだけでも瓶で10種類以上、生ビールもある。
こだわって作られた年代物のワインを売るおじさんの、愛情のこもった長いウンチクを聞きながらワインをあれこれ試飲しつつ、チーズにオリーブ、チョコレート、試食天国ですでに満たされてきた…
これを買ってもう帰ってもいいんじゃないかってくらいだったけど、いやいや、まだ来たばっかりでしょ。きっともっとすごいのがあるはずと更に期待を持ってその場を後にする。そしてその予感は、この後みごとに的中するのであった。