それに加えてこの日は、ル・アーブルのメインストリート沿いに蚤の市が開かれていたんだ。街中のあちこちや古い教会の前にまで、そこら中にアンティークのものや古くて珍しいようなもの、コレクションものなんかが一堂に集まってて面白い。
日本のアンティークショップでも海外から仕入れたものが売ってるけど、こういった市で色んなものを掘り出して買い付けするんだろうね。見ているだけで面白いよ、宝探し感満点。道の端から端まで並んだ物たちをじっくり見てみる。洋服や本、グラスや食器類、大型の家具やアートな作品までとにかく色々。
日本のそれとは少し違ったヨーロピアンテイスト漂う雰囲気。売り物を見ているだけでここでの生活が垣間見れるようで、売っている人たちのお家の中をその場にイメージしながら歩くのが楽しい。初めて見るような道具類も売ってて、想像力がどんどん膨らむんだ。
街の端っこからは、向こうの港に泊まってる私たちの船がごく真近にあるかのように見えた。そういえばここも港街なんだった。マルセイユと同じフランスの港街でもどちらかといえば、ル・アーブルは何だかのんびりとした空気が漂っているような街だ。
なんかいい匂いがするぞと思ったら、ホットドッグのような屋台があって鉄板でソーセージを焼いていた。フライドポテトが隣で大量に揚げられているのは気づいていたけどさ。これはもしや…よぎる予感。
パンはフランスなので、もちろんフランスパンを使用。長さ半分くらいにカットしてからペタンコに焼いて真ん中を開き、野菜やソーセージをいれてケチャップをかけてそこに…やっぱりそうか。おもむろに山盛りのフライドポテトをぐいぐいと押し込みはじめたよ~
この光景、タヒチでも見たやつだね。タヒチではフランスパンのサンドイッチは定番なんだけどさ、同じように大量のフライドポテトを挟んでいたっけ。そして食べたよ、そういえば。味はね…ご想像の通りです。強いて言えば、サンドイッチとフライドポテトは別々に食べたいかな。