ようやくたどり着いたそこに、青空を従え威風堂々とそびえ立っていたサグラダファミリア!うわぁ、やっぱ凄いな…周りもみんな口を開けて上を仰いでいる。だけど映像や写真で見てたのとなんか違う。何がどう違うんだろう…そう、ちょっと新しい感じがするんだよね。古い建物のイメージを持っていたから、その風景に違和感があったんだ。
だけどすぐにその謎は解明された。忘れていたよ、この建物は今も作り続けられているってことをさ。建物の裏側にまわって「あっ」と声をあげてしまった私。
そうそう、私が知ってる「サグラダファミリア」はこれだよ!真下から見上げると首が痛くなるくらい、やっぱでかい。古びた塔は華奢なのにゴツゴツしていて、独特のフォルムだ。堂々とした威厳さえ感じさせるこの建物はやっぱり特別感がある。
サグラダファミリアの凄さは、一言では言い表せないと思う。何故ならホントに色んな表情を持つ、実態が掴めない不思議な存在だから。あちこちの角度から工事を進めているから、見る方向によって違う建物にも見える…かと思いきや、どこかに統一されたスタイルがあるんだよね。表側と裏側で、現在と過去のような雰囲気の違いはあるものの、やっぱりその物体はサグラダファミリアでしかないんだ。
シンプルというものからかけ離れているというか、どの部分にもあらゆる細工がしてあってその存在が主張されている。とにかく私を見て!ってあちこちから聞こえてくるような、どこもかもが主役として光っている、そんな凄い建築物なんだよね。
やっぱり世界色々と見ても、これだけの個性を発揮している建物はそうはなかった。中でも未だに作り続けているということ自体が、一番の個性だよね。常に変化している生き物のような建築物といった感じ。しかも昔からの、言わば恐竜みたいな生き物が未だに変化しながら生きているような。
そんなサグラダファミリア、実は中に入れるって知ってた?建物の中の装飾がさ、これまた凄いらしいんだ。美しいステンドグラスや彫刻があって、そして更には上までのぼることができるっていう。もちろん知ってたかっていうと、知らなかったんだ~残念。
直前に知ってネット予約を友人が試みてくれたものの、ソールドアウト!やっぱり凄い人気があるんだね。サグラダファミリア前で立って待っていたら、ダフ屋みたいなのが現れるかなと思ったけどそれもなく。ぶらり旅ではそんなこともつきものだ、ツアーを取っておけば良かったと今更後悔してももう遅い。潔く諦めて次に進もう。