お昼を食べてから、電車に乗ってグエル公園に向かう。そこもまたアントニオ・ガウディの手がけた公園なんだ。坂道を登って丘の上の方まで行くと、さっき行ったサグラダファミリアが遠くに見えた。
街の建物はみんな小さく見える中にサグラダファミリアはドンと立っている。やっぱりその規模は半端ない感じだ。
丘を回り込むと、グエル公園の一部が見えたよ。やっぱりさすがガウディだね、木や丘全体とアーティスティックに絡んだ作品になっている。浮きすぎず、同化しすぎず。ポップに自己主張しながらも、その場と同調する感覚も持ち合わせてるんだ。
もっと近くで見ようとエントランスの方へと歩いていったのだけど、これまたやってしまった私たち。グエル公園の入園のタイミングに間に合わず、入りたい時間帯のチケットは売り切れ。遅い時間になら入れるけど、それだと船の出発時刻までに港に戻れないだろうといった残念な状況。
ガウディとは、今回ホントに縁がなかったなぁ。だけどもう一度ゆっくりと来なさいってことかなと前向きに捉える。そうそう、きっとそういうことなんだよ。だってまだサグラダファミリアは、完成していないんだから。
長い長い時間をかけて、作られていくものたち。その形はサグラダファミリアのような建物であったり、人間の塔のような文化であったり…
スペインの人々は、過去からの大切なものを受け継ぎながら、現在という時間をその上に構築し続けている。バルセロナの両タワーは、その信頼の証として今もここにあるんだ。