冒険って、ロマンいっぱいなイメージ。誰でも一度は憧れたことがあるんじゃないかな。無人島に行ってサバイバルしてみたいとか、船で旅して宝島を発見してみたいとか、昔から映画や本でも色んな冒険の物語があるほど、夢のある世界なんだって思う。
ただ、これは物語ではなくて現実。ロマンいっぱいではあるけど危険な旅でもある。風だけが動力だからホントに行程は風まかせだし、実際に船が転覆するということもあるからその旅は想像を絶するものでもあるんだ。
実際、この船のクルーに選ばれる人はみんな「スターナビゲーション(ウェイファインディング)」と呼ばれる古代からの航海術をしっかりと学び、身体的なトレーニングを受け、厳しい実践テストを受かった強者たちばかり。そしてホクレア号は未知なる旅を続けた結果、数々の航海を達成して世界的にも認知されてきた。
なぜ今ここで、そんな話をしているかって?そう、このホクレア号がついに、地球一周の旅に出ることになったんだ!もちろん古代の航海術だけで世界の海を渡るんだよ?驚きだよね。そして、旅がスタートしたのが2014年の夏、そこから約3年の年月をかけて世界のあちこちを旅することになってたんだけどさ…
実は、私たちが船で旅をしていた90回クルーズの中盤、モーリシャスからケープタウン、ブラジルという行程を目指していた時、驚くことに彼らはとても近くを旅していたんだ!それが分かった時に、深い、果てしない縁を感じられずにはいられなくて。またしてもここで…きっともう、何かが始まってしまっているのかも知れないって。私がそう思ったことには、実はちょっとした理由があるんだ。