ビースボートの船旅であちこち迷走したHinataの旅物語、「Peace on the Boat trip」。
笑いありハプニングあり、ちょっと不思議でほんわか緩まるHinataワールドへようこそ。
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ゆったりとのんびりと、過去と未来と世界と私
マーシャル諸島。「太平洋に浮かぶ真珠の首飾り」と呼ばれるほどに、その美しさは見るものに静かな感銘を与える…なんて言わせてしまうような美しい風景が広がってる南国の島々。
その中にある首都マジュロに上陸。とてものんびりしてる場所だとは聞いていたけど、実際にホントにの~んびりしてるなあってイメージなんだよね。あちこちの日陰で、人が座ったり集ったりしているんだけどさ、特にこれといって何かをしている感じでもなく、だけどもそこには生活感がものすごく漂っているというか。
例えば、お母さんが赤ちゃんを抱っこしたまま、バス停の横で座っている。娘がお母さんの髪の毛を手入れしながら、玄関先に座っている。男たちが車の修理屋さんの木陰で、働いてるとも休憩してるとも言える感じに並んで座っている。少女が遠いどこかを見つめたまま、大きな木の根に座っている…
そんな佇まいの島民たち。分かるよ、だってホントに暑いんだもん、日陰に座る以外にないよね。今せかせか動いた所でどうなるっていうのよってな感じ。子供たちも日陰で寝っ転がって遊んでいる。マジュロの道沿いを一歩中に入っていくと、そんなゆるゆるとした光景があちこちで見られたんだ。
あてもなく道を歩いていると、建物がピンク一色に彩られたポップなスーパーを発見。うん?よく見ると看板に「MOMOTARO」って書いてあるよ。ここマーシャル諸島では親日家も多くて、祖父が日本人っていう人も中にはいるらしいんだ。歴史的なことがきっと関係しているんだね、「アミモノ」と呼ばれる編み物のお土産物なんかもあったよ。
道端ですれ違う地元のおじさんにぎこちない日本語で挨拶されたりすると、何だか不思議な感覚になっちゃうんだけどね。カメラを向けると、大人も子供も可愛い笑顔が返ってくるのが嬉しい。緊張感はまるで無く、日差しの強い夏空に時間もトロリと溶けてしまいそうだ。