緊張感が張り詰める車内、体は固まったまま動かない…そこから突然、運転手が大音量でサンバミュージックをかけたと思いきや、頭にその髪の毛の束(かつら)をバサリとかぶったよ!?そして後ろを振り向いたかと思えば、ニヤッと意味深な笑顔。そこから「イエーイ!!!」と言わんばかりのテンションでハンドルをドラムのようにバタバタと叩き始めたんだ。
一瞬あぜんとしたあと、フッと力が抜けてシートに倒れこんだ。状況を理解できたら安心して笑いがこみ上げてきてさ。こちらも必然と「イエーイ!!!」ってなっちゃうよね、勝手にカーニバル気分を楽しんじゃってる運転手さんにつられて、なんだかテンションが一気に上がってきたぞ~
そこからは曲にのって運転手が速度を上げて車を飛ばし始めて。ハンドル叩いて歌いながらのグラグラ運転な上、前の車を次々と追い抜くカーチェイス状態。もうどうにでもなれー!ぐらいの勢いでこっちも歌いながらノリノリ。リオのカーニバル期間のハチャメチャ具合を実体験という、心から楽しい時間を満喫させていただきました。ね、ヤバいっしょ。
リオのカーニバル期間中は、どこにいっても人だかり。例にもれずもちろん海もそう。コパカバーナビーチに行ったんだけどさ。そう、あの白と黒のくねくねした模様の道が有名な場所ね。とにかく人だかりというか人祭りだ、ワッショイ。
ビーチから人が溢れ出して波打ち際どころか、波にさらされ流されかかった状態でビーチベットに寝転んでる人多数。道沿いにはビルが建ち並び、その奥手には山がそびえ立ってる。そんなビーチや道端には水着やらサンバ衣装やらの派手な集団がウジャっと。ここにはカオスという言葉がホントによく似合う。そしてそこに色々な物売りがものを持って次々とやってくるんだけど、これが更にカオスを深めているんだな。
まず、あちらからやってきたのはお酒売り。カイピリーニャとかカイピロスカだとか、ピンクのお酒も中に何が入ってるんだろう、フルーツ系かなあ。多分このビーチでお酒飲んでない人はいないよ、だってこの解放感だしね。ということでまずは乾杯。
お酒にはアテが必要よねと思ってると今度はエビ売りがやって来た。長い串に焼かれたエビが一列に刺さっているという感じ。