Mineとは
2021年に開催された、「旅」をテーマにしたSNS特化型コンテスト「Mine」。およそ4か月間にわたるコンテストの期間中、ライブ配信やSNS投稿を通して「好きなこと」「好きな場所」「行きたい旅先」「想い」などをアピール。いくつもの審査を乗り越えて優秀な成績をおさめた6名が、この度ピースボートの公式クルーズアンバサダー「PEACE(ピース)」に就任しました。
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野球一筋だった学生時代
学生時代は野球一筋で、それ以外のことは一切してこなかった人生でした。ところが大学2年の時に大きな怪我をしてしまい、それまで人生をかけて打ち込んできた野球を引退することになってしまったんです。そこで夢とか目標を見失ってしまいました。
野球を引退してからはバイトをしたり友だちと遊んだりして、それなりに学生生活を楽しんではいたのですが、それと同時に心の中には「このままじゃダメだ」という気持ちもあって。でも何か新しいことにチャレンジするきっかけもないまま、なんとなく毎日を送っていました。
バックパッカーでカンボジアへ
そんな僕に転機が訪れたのは、大学3年の夏休みのこと。たまたま友だちから誘われ、3週間ぐらいバックパッカーでカンボジアに行ったんです。これが初めての海外渡航でした。
カンボジアでは、現地の学校や病院、孤児院を訪れたり、内戦時に虐殺のあったキリングフィールドに行ったりと、観光だけではなく学びのあるスタディーツアーに参加しました。それまでそういう世界にふれたことがなく、この時に初めてカンボジアの歴史を知ったのですが、とにかく大きな衝撃を受けました。
カンボジアでは、現地の学校や病院、孤児院を訪れたり、内戦時に虐殺のあったキリングフィールドに行ったりと、観光だけではなく学びのあるスタディーツアーに参加しました。それまでそういう世界にふれたことがなく、この時に初めてカンボジアの歴史を知ったのですが、とにかく大きな衝撃を受けました。
カンボジアで受けた衝撃
もうひとつショックだったのが、子どもたちの語る夢。学校や孤児院を訪れた際には、そこにいる子どもたちに将来の夢や希望を聞いてまわったのですが、その答えが「兄弟と一緒にご飯を食べたい」とか「両親と一緒に過ごしたい」とか、日本では当たり前とされていることばかりだったんですよね。
そんな現実を目の当たりにして「今の日本に生まれたんだったら、自分たちには夢をかなえる義務がある」と感じ、夢を持たなきゃダメだと思うようになりました。
そんな現実を目の当たりにして「今の日本に生まれたんだったら、自分たちには夢をかなえる義務がある」と感じ、夢を持たなきゃダメだと思うようになりました。
「世界一周」という夢
帰国後は旅の学生団体に所属したりいろんな立場の人に会いに行ったりと積極的に行動するようになって、次第に世界一周することが次の夢になりました。でも同時に、ただ漠然と旅をするだけじゃなくて、旅先で出会った人の住んでいるところまで会いに行けるような旅行がしたいという思いもあって、大学卒業後はカナダに語学留学しました。
何とか英語も習得して、30歳までに世界一周することを目標にしていたんですけど、コロナ禍の影響でそれが難しくなってしまったんですよね。そんな中でも何かしたいと考えた時に浮かんだのが、SNSで自分の経験を発信すること。自分なりに発信していくうちにMineの存在を知って、エントリーしました。
Mineで得たつながり
最初は書類選考に通ればいいかなぐらいの軽い気持ちだったのですが、コンテストを通じてたくさんの出会いがあって、それは自分の財産になりました。SNS発信する自信にもなりましたし、同じコンテスト出場者と横のつながりができたことが大きかったですね。旅好きの人が集まっているからか、みんなフットワークが軽いんですよ。住んでる地域が離れていても気軽に会いに行けるような関係性を築けたので、この縁はこれからもつなげていきたいと思います。
旅に出ることをポジティブに
実はMineのあとすぐに、グアム政府観光局のアンバサダーを選ぶオーディションでも準グランプリに選出されたんです。春にはその関係でグアムに行く予定もあって。コロナ禍で海外に出ることが難しい状況だとは思うのですが、僕のような存在が先に海外に出て、旅に対するネガティブな雰囲気を変えていきたいと思います。
コロナとかに関係なく、日本って同調圧力みたいなものが強いですよね。そういう壁を壊していくような気持ちで、前向きに行動していきたい。今年の後半にはオーストラリアに行く予定もあるので、世界をまわりながら仕事ができたらいいですね。
コロナとかに関係なく、日本って同調圧力みたいなものが強いですよね。そういう壁を壊していくような気持ちで、前向きに行動していきたい。今年の後半にはオーストラリアに行く予定もあるので、世界をまわりながら仕事ができたらいいですね。
(取材・文/岡田哲 写真提供/Takuya、PEACEBOAT)
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