個人宅がゲストハウスに!「カサ・パルティクラル」に泊まってみよう
松村 個人宅をゲストハウス化した宿を「カサ・パルティクラル」と言いますが、キューバではメジャーな宿泊施設です。ホテルよりも安いというメリットもあるけど、一番の魅力はキューバの人の生活を身近に体験できるところ。なにせ本当に普通の家に泊まるので、日々の暮らしを目の当たりにできます。オススメスポットなど現地の最新情報をゲットしやすいし、国に宿として認定されるには一定の基準を満たしていないといけないため綺麗で設備の整った所が多いです。
キューバと言えば音楽とダンス
松村 まず王道として、本格的なショーを楽しむならキャバレー「トロピカーナ」です。生歌、生演奏に100名ほどのダンサーたちが舞い踊る一大エンターテインメント。続いてもう少し踏み込んで「カサ・デ・ラ・ムシカ」へ。こちらはショーがあったりもしますが、自分も踊ります。日本のクラブに近い形態ですね。
松村 また、よりキューバの音楽に深く触れるために、ダンスやパーカッションのワークショップを受けるのもオススメです。街で演奏をしているおじさんや、カサ・デ・ラ・ムシカで踊っている人たちに聞けばどこでワークショップをやっているかなどの情報を聞くことができます。ネットの環境が整っていないキューバでは、口コミで情報をつかむのが基本です。その探す過程のコミュニケーションも、キューバの醍醐味として楽しんじゃいましょう。
インターネットはまだつながりづらいので要注意!
松村 政府が公園にWi-fiを設置して、カードを買うことでネットに接続できるなどの取り組みも始まりましたが、まだまだインターネットの環境が整備されているとは言えません。気になることは、入国前にしっかり調べておくと良いでしょう。あるいはネットに頼らない、リアルのコミュニケーションを楽しんでください(笑)。
キューバに行くならいま!
松村 来年(2017年)は革命の英雄チェ・ゲバラ没後50周年。さらに再来年(2018年)はチェ・ゲバラ生誕90周年と、キューバが大きく盛り上がる年が続くので、行くには良いタイミングだと思います。また、2017年秋にはオダギリジョーさん主演でキューバと日本の合作映画「エルネスト」が公開されます。ゲバラとともに戦った日系人を描いた映画です。その予習、または映画を観たあとに振り返る意味でのキューバ訪問も楽しいのではないでしょうか? 日本にはない魅力が詰まった国です。ぜひ一度、足を運んで実際に体感してみてください。
(取材・文/太田史郎 写真提供/松村真澄 写真/PEACE BOAT、水本俊也、亀田麗)