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コラム
2023/02/12
世界のお金に関する雑学6選

 

 

日常生活に欠かすことのできないお金ですが、図柄はどのように決まっている?なぜ紙幣のデザインは肖像画が多い?……など、意外と知らないことも多いのではないでしょうか。そこで今回の記事では、世界のお金に関する雑学をご紹介します!

図柄はどうやって決まる?

世界には様々な図柄の紙幣や硬貨がありますよね。2024年には日本でも約20年ぶりに紙幣の図柄が変わりますが、その柄はどのように決まるかご存じでしょうか? 日本の新紙幣にデザインされる偉人は
 
1・明治以降に活躍した人物であること
2・教科書に載っているなど広く知名度があること
3・文化人であること
4・精密な肖像画や写真が現存すること
の4つの条件を満たしている人の中から選ばれたそうです。
 
条件4の「精密な肖像画や写真が現存すること」に関しては、偽札の製造を防ぐためという理由もあるそうです。紙幣を印刷する際には、偽造防止のために細部まで書き込んだデザインが求められるので、精密な肖像画などが必要なのだとか。
 
ここでは日本の紙幣について紹介しましたが、お金の図柄はその国の有名な人やものが選ばれることが多いようです。例えば、オーストラリアならカンガルー、ガーナならチョコレートの原料となるカカオの実、レバノンならレバノン杉、エジプトならモスクやスフィンクスなど。その国と言えばこれ!というものがデザインされているので、お金を見ればその国のことが分かる、と言っても過言ではないかもしれません。

なぜ肖像画?

世界で発行される紙幣のうち、約7割に肖像画が使われています。お札のデザインに肖像画が使われる大きな理由は、ずばり「偽造防止」。人間は他の人の顔を見分ける能力に長けているため、紙幣が偽造された際に肖像がずれていたり歪んでいたりすると違和感にすぐ気が付くことができるから、ということでした。さらに人の顔は、ひげやしわなど細部まで描きこむことで違いが生まれてくるそうで、それも偽証の防止に役立つのだとか。
 
国によっては民族や宗教が一つではないため、誰か一人の肖像ではなく、複数人の肖像がデザインされているものや、文字や図だけの紙幣もあります。

紙幣にデザインされていたせいで捕まった…?

18世紀にフランス革命の際に、当時の国王ルイ16世と王妃マリーアントワネットが逃げていましたが国境付近で捕まってしまったというヴァレンヌ事件が起こりました。失敗の要因は複数あるとされていますが、その一つはルイ16世の顔が紙幣に描かれていたこと。新聞やテレビ、インターネットがない時代に国王の顔を全国に伝える手段としてお札に国王の顔をデザインしていたのですが、それが裏目に出てルイ16世は捕まってしまったと言われています。

「紙幣」なのに「紙」じゃない?

紙幣という名の通り「お札=紙」というイメージが強いと思いますが、世界には紙ではなくプラスチックでできたお札を使っている国もあります。プラスチック製のお札は「ポリマー紙幣」と呼ばれ1988年にオーストラリアで発行されてから、ニュージーランド、カナダ、ベトナム、チリなど、世界20カ国以上の国や地域で使用されています。
 
プラスチックでできたお札は丈夫で長持ちです。折ったり水で濡れたりした際に受けるダメージが少なかったり、汚れにくいので長く使うことができます。耐用年数が高いと、紙幣を作り直す回数も減らすことができるので、結果的に紙幣の生産コストも抑えられるのだとか。

世界一周をする時、お金はどうする?

ピースボートは約100日で世界一周をして、様々な国や地域を訪れます。地域によって使っているお金が違ったらお金は何を持っていけばいいの……?と悩んでいる方もいるかもしれません。世界一周経験のある筆者がおすすめするのは、日本にいるうちに両替をして「ドル」や「ユーロ」を持っていくこと。海外の多くの地域では、日本円から直接現地の通貨に両替できません。円から変えられる両替所か、持っているカードが使えるATMを探すのに時間を費やすのはもったいないです。ドル、ユーロは世界で広く使われているので、この二つを持っていれば確実に現地通貨に両替することが可能です。

変わらないデザイン

世界の各地で使われているので世界一周をする時はドルかユーロを持っていくのが良いとお伝えしましたが、実はそのアメリカの1ドル札はデザインが50年間ほぼ変わっていないんです。表面は少し変化している部分もあるのですが、裏面に至っては全く同じ。世界中で使われているからこそ、デザインを変更するとなったらとてつもない手間と労力がかかりそうですね……。

終わりに

紙幣や硬貨のデザインは、国によって異なります。筆者は世界一周をした際に各国のお金を集めながら旅をしていたのですが、どこのお金かとその国にまつわる思い出を話すとすごく喜ばれます。各国のお金の図柄には「その国らしさ」が詰まっているので、世界一周をしながら各国のお金を集めてみてはいかがでしょうか。
(文/鷲見萌夏)
PROFILE
sumimoeka
鷲見萌夏(ピースボートデッキ学生インターン)
1999年北海道札幌市生まれ。上智大学新聞学科在学中。
メディア・ジャーナリズムの勉強をしながら「表現」することを研究中。
ライターとして活動する中で、もっと自分の世界を広げたいと思いピースボート101回クルーズに参加。


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