ピースボートデッキ > COLUMN > 日本・沖縄から世界へ想いを馳せる 後編〜Peace on the Boat trip〜
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シリーズ
SERIES:01 Vol.59
2018/06/13
日本・沖縄から世界へ想いを馳せる 後編〜Peace on the Boat trip〜 (2/6)

 

沖縄は、今までたくさんのものを受け入れてきた。アメリカも日本も敵対せずに仲間として扱った。「いちゃりばちょーでー」出会ったらみんな兄弟だというその言葉は、沖縄の精神性の高さを示している。彼らは、なぜ受け入れるということが出来るんだろうって考えたんだ。そして分かったことがある。

 

首里城

 

それは「何かを受け入れることになったとしても、決して揺るぐことがない芯を自分の中に持っているから」。だから、受け入れるということが出来るんだ。そしてその芯ってのがアイデンティティーなんだって思った。

 

普段からそれを「対立する為に」使わない彼らは、外からやってきた、自分とは違った考え方を受け入れて暮らすのと同時に、ここ一番と言った大事な時には団結してアイデンティティーを表す。そんなシーンを、沖縄で何度も見たことがあるんだ。だからこそウチナーンチュ(沖縄人)を、誇り高い民族だと私は深く感じている。

 

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基地って、侵略に対しての防御の形だよね。常に「侵略されること」を恐れている、だから武器で身を固めて敵が来るのを待っているんだ。侵略とは戦争だけではなくって、経済的、精神的な侵略なんかも含めてなんだけどさ。

 

常に防御で身を固めて生きるっていうアメリカと日本の選択は、身を守るという名目があるにせよ、何だか息苦しい生き方にも思える。そしてそれを受け入れた沖縄も今、問題があまりにも大きくなってきている現状に、そろそろ自分たち流の生き方を前面に出さなければいけない時期を迎えているのかも知れない。

 

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だけどそれは血を流すことを意味するのではなく、持ち前の光り輝くものを打ち立てるという道を選んで行くという意味でさ。「侵略を恐れ、死なないように生きる」のと、「アイデンティティーを持って誇り高く生きる」ことは、同じ生きるというテーマでいても内容はかけ離れている気がする。そして後者でありうる沖縄という島を、私は知っている。

 

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PROFILE
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Hinata(フリーライター)
国内を転々と放浪した後、沖縄にたどり着き12年を過ごす。現在は神戸を中心に活動中。ハワイ好きでフラ歴もあり、ロミロミマッサージのセラピストとしての一面も持つ。好きなことは料理・物作り・音楽・読書・写真・旅などあらゆることに興味はつきない。ピースボートで世界一周の船旅(第90回クルーズ、第92回クルーズ)に参加、その物語を綴る。


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