今日は私たちと時を同じくして、たまたま日本からオアフに来ていた知人ご夫妻に、車であちこちを案内してもらえるということで朝からワクワクだった。
私たちの船が停泊している港からワイキキを通り抜け、その先へと進む。ダイヤモンドヘッドが良く見える広場にたどり着いた。ダイヤモンドヘッドはハワイ名を「カイマナヒラ」と言うんだ。フラの踊りでも有名な曲があるほどで、ワイキキのシンポルのようになっている。「ワイ」は「水」という意味で、ここは水の豊富な土地だということだ。
ダイヤモンドヘッドから更に奥に進んでいくと、美しい海が広がる湾のようなところにたどり着いた。そこには「ペレの椅子」というパワースポットがあるという。
ベレとは、ハワイ島の火山に住む女神様のことでさ。神話に出てくるし、古式フラの曲にもよく登場する重要な神様なんだ。ハワイ島は今でも火山の活動により大地が広がり続けている。だけど流れ出した溶岩は街を通ることもあり、時には家を飲み込んだりもする。それでもハワイ島の人たちは彼女を誇り高く祀る。ハワイの命の根源を司るエネルギー、ペレ。
オアフ島とハワイ島は距離も遠く離れているけれども、ここにもペレのエネルギーが脈々と繋がっているんだ。ここオアフ島をつくったのも彼女だという説もあれば、島々を移動してきた際にこの椅子に腰を下ろして海を眺めていたという説もある。
ハワイには色んな神様たちがいるんだけど、中でも特にペレのエネルギーは強いと有名で、怒れば誰も止められないと言われる程に彼女の存在はとにかくダイナミックなんだ。神々しくて勇ましく、そして美しい。ハワイの人々が彼女を恐れながらも崇め続けてきたことにはそういった理由があるからなんだろうね。