そんな曖昧な感覚を持ったまま古い街を歩くと、現実の空間とその奥に広がるもう一つの空間を両方味わえるから、私は好きなんだ。街を歩くだけで物語的というか自分が本の中にいるようなさ。ホントは、さっきのおばあさんの存在が事実かどうかってことは誰にも分からないんだ。そう思わない?特に、こんなような場所ではね。
マヤのおばあさんが去った後の、風がフワッと古ぼったい匂いを残していったかのようなその気配は、グアテマラの素朴な物語となって私の心に色鮮やかに留まった。
「PHOTO GALLELY」
古い教会とマヤ先住民の売り子たち
馬車も心なしかのんびりと
美しい山の裾野にある古都アンティグア
晴れると素晴らしいコントラストが
豆と野菜たっぷりのお惣菜
自転車がトレードマークのピザ屋さん
道端でカラフルにお店をオープン
黄土色の壁と屋根がベストマッチ
フルーツを売っていたおばあさん
ピーナッツを売っていた子供たち
街の壁もグアテマラ・カラー
日が暮れる前におウチに帰ろう
(取材・文・写真/Hinata)