ほんの少し場所が離れている店でそこまでの値段の差があるなんて。そんなようなことが混在しているキューバ。そして、それがこれから時間が経つたびに格差を生んでいくのだろうか。
今のキューバではもうけ主義に走ればいくらでも儲けることができる。観光客はどんどん増える一方だ。逆に今まで通りの価格で安く提供している商売人は、現状のままいけばいつの間にか貧困層に入ってしまうのかも。そして雇われ人は、たぶんほとんどが低賃金のままなのだろう。
ここまでは私の実際にキューバをみて感じた予想。実際にはどうなんだろうか、色んな話を聞いてみたかったけど私の英語力では至難の技だった。
今度は私の友人をしつこく口説き始めたおじさんに心底疲れ果てて、つきまとう彼を振り切って次の約束の場所に向かうことにした。街中を足早に通り抜け、昼間踊ったレストランへと足を進めていく。夜になった街は外灯も少なくて薄暗く、だけど人で溢れかえっているという奇妙な光景が広がっていた。
最終回に続く…
(取材・文・写真/Hinata)