ネットで少しキューバのことを調べたら、地元の人にレストランに誘われ同行したら支払いは全部こちら持ちになったという話があった。キューバ人全員がそうとは言わないけど、どうやらそんな傾向があると。
一体いつからそんな文化が出来たんだろう…しかもこっちから誘ったのではない上、甥っ子も連れてきてるし、白人の男性も一緒に連れてこようとしていた。何も考えていないのか当たり前のこととなっているのか…約束していた地元の店ならまだしも、不意打ちで観光価格の店に連れて来られてホント戸惑った。
この感じって未来に希望が見えないよね。だけど、観光化が進む街中でこれが生き残る術なのかとも思える。確かに彼らは急速な変化に巻き込まれた被害者なのかもしれない、そして観光に来た私たちは急発展を促す加害者でもあるだろう…そう考えると想いは複雑だ。
結局ここではご飯を食べないことにして、ビールを飲みながらゆっくりと過ごした。会話はまたおじさんの一人舞台となり、ひたすら甥っ子を薦めてくる。とことんしつこく押しが強いのがこちら流らしい。
会話の隙を見て、今日の国連の投票の件(※)について聞いてみた。おじさんは笑顔で聞いているものの、なんのこっちゃと言わんばかりの顔をしている。ニュースは行き渡っていないのかな、凄い重要なことなんだと思うけど。
さっきお邪魔した時のおじさんの部屋の様子を思い出してみる。ラジオはあったけどテレビはなかったし、情報って入ってきてるのかしら。いろんな国の街角で見かけた新聞の売店は、そういえばキューバでは見かけなかったかも。
(※)国連の投票…私たちがキューバに入国したこの日は、国連における「アメリカのキューバに対する経済封鎖解除への投票日」で、歴史的にも重要なポイントとなる日だった。