道行く途中で、おじさんのお母さん家族とバッタリ出会った。話を聞くとおじさんのお母さんは元気そうに見えるけど実は病気で、明日から入院するらしい。キューバでは医療費と教育費はかからないんだっけ、社会主義国だもんね。
だけどキューバでは経済封鎖はまだ終わっていないから、薬品や生活必需品などは今でも十分でないと聞いた。経済封鎖は終わってないのに、観光客は増える一方で消費もすごい。物がキューバ人に行き届くまでもなく、その手前で消費されているような現状はこれから先、改善されることがあるんだろうか。
複雑な想いを巡らせながら歩いていると、街が薄暗くなる中ようやくレストランに到着。うん?なんだか高級そうだけど、大丈夫なのかしら。「安くて美味しい地元のレストラン」とおじさんが言ってたから、お金もそこまでたくさんは持ってきてないけどな。少し気になって、入り口でメニューを見せてもらうと想像以上に高くて驚いた。
キューバの通貨は実は2種類あるんだ。地元民が使う「ペソ」と、観光客が使う「兌換ペソ」ってのがある。その違いは約25倍。店のメニューの表記は観光客が使う兌換ペソ表記のみになっていた。
話が違うけど、どうなってるんだろう。念のため私たちはあまりお金を持ってきてないことを伝えてみると、おじさんは元からお財布を持ってきていないという。どうやら最初からそのつもりだったらしい…まいったな。