太陽もだいぶ傾き始めたので、また港の街へと向かう。友人のひとりを連れて、昼間の家族のおウチに行ってみることにしたよ。約束の時間は5時。そしてすでに6時を回っていたんだ、ヤバい。
キューバもかなりのアイランドタイムだけど、それに負けじとこの時間。もしかしたらいないかもと思いつつ2階へと上がってみる。「オラ(こんにちは)!」お部屋の手前にはさっきのおじさん、その隣には白人男性と女の子がいてこちらを振り返った。
遅れたことを詫びてその仲間に入れてもらう。どうやらこの白人男性がここのアパートでカーサをやっているらしい。トイレを借りたいとお願いしたら、ついでに3階にあるお部屋を覗かせてもらえることになったんだ。
部屋に入るとちょっと素敵な空間が広がっていた。正面にはバルコニーがあって、大きな窓が開け放されている。外に出てみると右手にチラッと海も見えるし、下を見ると街の様子もすぐ近くに感じられる。
部屋の中は2階まで吹き抜けになっていて、急な螺旋階段がついていた。お部屋は小さいながらもリビング、キッチン、冷蔵庫やテレビなんかもある。螺旋階段を登るとダブルベットがちょこんとあって、トイレもあった。こじんまりした空間だけど何とも可愛い。値段を聞くと1日70ドル、ここではなかなかの値段だ。
カーサの相場、ネットで見た所では20ドルくらいからあるらしい。カーサは民泊だから、基本は家族も一緒にそこにいて部屋だけがプライベートなのかなと思ったけど、この空間に人は住んでいない感じがする。もしかしたら隣の部屋とかに住んでるのかしら。
とりあえず暗くなる前にご飯に行こうと街に出た。さっきのおじさんとその甥っ子、私と友人の4人でおじさんが案内するレストランへと向かう。