実はアイスランドって相当な大自然なんだよ、驚くほどの。東西からのプレートが作り上げた地球の裂け目「ギャオ」や、氷河に火山、世界最大の露天風呂「ブルーラグーン」なんかもある。それらが直接画面には登場しないまでも、そんなダイナミックな要素があるアイスランドを、あらゆるシーンで感じることができる映画がこれなんだ。
冷たい海や雪の降る大平原を舞台に繰り広げられる淡々とした物語。シリアスな状況なのになぜか笑ってしまえるような、アイスランド人の持つ人生哲学がグッと伝わってくる。何というか、腹がすわっているんだよね。
見た後に「こんな世界観を垣間見れてよかった」って思った記憶がある。シニカルなようでいてどこか暖かい、一言で言えない不思議な世界がそこに描かれていたよ。
本屋を何周もまわって堪能し終わり、また小雨の中を目的地に向かって歩いて行った。さっきの本屋さんで聞いたら、近くにCD屋さんがあるって教えてもらえたんだ。
早速行ってみると、店内に入ってまずその品揃えの多さに驚いた。更に嬉しいことに地元のミュージシャンのCDが数多くあって、それを全部どれでも視聴することができるようになっていたよ。どれでもって凄いよね。後で調べたらこの小さなCD屋さん、世界でも有名なんだって。
その訳は、サービスの良さにあるらしい。店の奥に可愛い小部屋があって、ひとり一台のデッキとヘッドホンを借りられる上に、ゆったりしたソファーに座って好きなだけ視聴できるシステム。更にはなんとコーヒーまで運んで来てくれた。もう、今日みたいな日にぴったりな空間だよね。外は雨風が強くて寒い、おうちで過ごしたいようなこんな日にさ。