教会を出てもまだ雨がポツポツ。私たちは急ぎ足で目的地のカフェに向かう。友人お勧めのそのカフェは、話に聞いていた通りに可愛いお店でさ。早速ショーケースの中のスイーツを物色し、暖かいドリンクと共にオーダーした。またもや、ケーキにフォークが突き刺さったまま出てきてウケる。
ホントに海外ってこんな感じなんだね、ポルトガル以来だわ。フォーク以上に更に驚いたのはその甘さ。とにかく甘あまのケーキとドリンクだったけど、こんな肌寒いような日にはまぁ、これもありかな。お喋りを楽しみながらそこでホッと心身温まる時間を過ごす。
小雨になったタイミングでカフェを出て、あてもなく街を散策していたら本屋さんを発見。もちろん本は外国語だけど、写真や絵は万国共通だ。
アイスランドの本ってセンスがいい感じがする、お洒落なんだよね。表紙を見て歩くだけでも楽しいから見ていて飽きない。店内にはカフェも併設されていて雰囲気もよし。ふと、レジの隣に並べられていたDVDに目が止まった。
アイスランドの映画「馬々と人間たち」。この映画、そういえばアイスランドの映画だったね。見たことあるよ、凄い斬新というかぶっ飛んだ映画だったんだ。どう斬新なのかって言うと「馬が主役」ってとこがかな。とにかく馬を中心に描かれた人間ドラマなんだ。
常にスクリーンには馬が出てくる。だけど馬が喋ったりするとかそういう訳ではなくて、あくまでも「馬と共にあるアイスランド人」が主役で。これを見ると人と馬との関わり方を通して、アイスランド人の持つ自然観が垣間見えるようになってるんだ。まあ、街に住む人も馬と関わりがあるかって言ったら、その辺りはちょっと分からない部分もあるんだけどさ。