さて、ここからのお楽しみは。もちろん美味しいレストラン探しでしょ。ドゥオモの周りを取り囲むようにレストランやカフェがいっぱいあってさ。どこで食べるかを決めるのに、美味しさももちろんだけど、ここでもまた景色が重要となってくる。どこのレストランも、お店の外にテーブルと椅子をたくさん並べていて、ドゥオモを下から見上げながら食事を楽しめるようになっているんだ。
その中でも、ドゥオモをいい角度から眺めることができるお店を発見。しかも古くからあるような店構えで、メニューを覗いてみると何だか美味しそうな雰囲気。もう間違いなくここでしょってことで席に座って即オーダーする。
夜のドゥオモはまた格別だ。何故なら強い光でドゥオモがライトアップされていて、インディゴブルーの空に浮き上がって純白に輝いているから。そんなど迫力のドゥオモを正面に見ながら、美味しパスタとモッツァレラチーズを思う存分楽しむ。至福のひと時…そうとしか表現できないね。フィレンツェを心の底から堪能してるなぁって思ったよ。
そして、美味しい時間はそれだけでは終わらずに。細い路地に入り込んで見つけた食堂の、大きなピザ釜に目を奪われてさ。このピザ釜で焼いたピザは食べなきゃダメでしょってなって、ブルーチーズのピザとワインを注文してみたよ。もちろん味は最高。幸せな気分に浸ってじっくりピザを味わっていたら、突然3人組のおじさんたちがやってきて道端で何かをコソコソと準備。そして私たちの目の前で、おもむろに楽器を弾き始めたんだ。ストリートミュージシャンだったんだね、アコーディオンやギターの陽気な音楽に酔いもまわっていい気分。
今日は階段をひたすらのぼって、感動的な景色を眺めて、美味しいものを堪能して、最後に音楽のプレゼントまで…ホント、完璧なフルコースといった具合だ。
フィレンツェにグラッツェ(ありがとう)!と満面の笑顔で声高に乾杯したくなる、そんな素敵な思い出いっぱいの一日だった。