ピースボートデッキ > COLUMN > パタゴニアフィヨルド編〜Peace on the Boat trip〜
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シリーズ
SERIES:01 Vol.17
2017/12/20
パタゴニアフィヨルド編〜Peace on the Boat trip〜 (2/4)

 

その気持ちもよく分かる、この辺りは氷河だけでなく、雪の積もった山々もホントに美しいんだ。冷んやりとした冷気が体をギュッと包み込むと、それだけで心も体も芯の部分から浄化されていくような感覚に満たされる。背筋がシャキッと伸びて世界がいつもよりくっきり見えるから不思議。

 

ここには有名なフィヨルドが幾つかあって、それらひとつひとつに名前が付いている。その中でも私たちが見た最大の氷河が「ピオ11世氷河」。その幅なんと4,000m以上と言われていて、パタゴニア氷河の中では最大級。運が悪ければ氷河全体が霧で隠れてしまって見えないこともあるらしいんだけど、今回はバッチリとその真っ青な氷河の全景が見渡せたんだ。

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天気はイマイチだったにせよ、その姿をしっかりと目に焼くつけることができて大満足。しかも、船がピオ11世氷河の断面が見える程に近づいていたその時、突然に氷河の断面がスライドして大きく海の中へ崩れ落ちた!その光景はとにかく息を呑むほどの大迫力…

 

氷の大地はこうやって時折大きな轟音と共に崩れ落ち、全ては常に変化しているということを物語っている。こんなすごい世界を見せられてしまうと、同じ地球上にいて、自分の普段の生活との接点が果たしてあるのだろうかと考えてしまう。

コーヒーブレイク のコピー 2

 

だけど実は接点はあるんだよね。まず、私たちの生活からくる温暖化の影響を氷河が受けている。ニュースになってもいるから、知る人はそれなりに身近に感じているはず。そう、だけどそれだけじゃあなくてさ。地球上のどんな場所にいたとしても、そこに生きる私たちは言ってみれば全体でひとつの生命体なんだ。(※)

 

例えば、世界中には色んな気候があるけど、それって素晴らしいことで。地球全体でバランスを保っているんだよね。人間もそうだけど、多様性っていうことは生かし合いを意味するものでもある。ここにはない何かがそこにあるから、保たれるものもあるんだろうと思う。

 

※「ガイア理論」…地球と全生命が関係し合って生きている状態を、ひとつの巨大生命体だと捉える理論がある。
PROFILE
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Hinata(フリーライター)
国内を転々と放浪した後、沖縄にたどり着き12年を過ごす。現在は神戸を中心に活動中。ハワイ好きでフラ歴もあり、ロミロミマッサージのセラピストとしての一面も持つ。好きなことは料理・物作り・音楽・読書・写真・旅などあらゆることに興味はつきない。ピースボートで世界一周の船旅(第90回クルーズ、第92回クルーズ)に参加、その物語を綴る。


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