新市街を足早にまわって、もう一度旧市街へと引き返すことにしてみたよ。朝早く通り過ぎた街も、今ではかなり賑わってきている。マーケットでも出店者の数が増えていて、いいものを買おうとじっくり吟味しているお客さんの姿も。
さっきから気になってるんだけど、道行く人が手に持っているのはもしかして「マテ茶」かな。じっと見てみるとやっぱりそうだ。カップにマテ茶専用のストローを差して飲んでいるよ。面白いのは、結構みんな歩きながらマテ茶を飲んでいるんだよね。片手に魔法瓶を持っていて、そのお湯を継ぎ足しながら飲む方式らしい。
座って飲んでる人もいたし、マテ茶人口はかなり高いようだ。濃厚で独特の苦味があるマテ茶は、飲み方もかなり独特。何とカップに直接お茶っ葉をたっぷり入れて飲むんだ。ストローの先に茶漉しがついているから、お茶だけを吸って飲めるようになっているんだよ、逆転の発想だよね。
ここでひとつ、美味しいお話を。ウルグアイで有名なのが「ステーキ」!世界で最もステーキを食べる国が、ウルグアイなんだって。その大きさも味も凄いよと聞いていたんだけどさ。まずは食べてみないことには始まらないということで、早速ウワサの場所へと行ってみる。
メルカド(市場)と呼ばれる空間は、建物内に小さなお店が集まり活気に溢れていた。その建物内に何軒も並んでいるレストランをウロウロしながらじっくりと吟味。とにかくいい匂いが充満していて、空腹感がもうピークだ。BBQスタイルで炭火焼をしているお店が多いんだけど、その様子が目の前でしっかり見れるお店を選び、カウンターに座って勢い良く注文してみた。
2メートル以上あるだだっ広い網の上に、お肉が塊のままでボンボンと隙間なく置かれていく様子を見つめる。こんなに大量の肉を一度に焼いているのを見るのは初めてのことだ。ふたりでひとつのメニューを頼んだんだけど、それでも結構お腹いっぱいになりそうなくらい特大な、ゲンコツ2個分程のでかいステーキがきた~
柔らかくて、だけど噛みごたえもある。しっかりしたお肉で、肉本来の味をそのまま楽しめる感じ。脂身が少ないのかも知れないね、食べ応えがあって満足度がかなり高い、ウワサ通りの代物だよ。そして値段も安いんだ、日本の牛肉って何であんなに高いのか不思議になる。
鍋の上に様々な肉の塊が山盛りに乗っているメニューもあるんだよ、ここの名物らしく色んなテーブルでそれを見かけたんだ。だけどふたりで平らげるのはまず無理だな、残念だけど。とりあえずウルグアイに来たらまず、ゲンコツ大のステーキに是非チャレンジしてみては。