どこからかいい匂いがしてきたぞ。到着したビーチ前に、料理をテイクアウトできるお店を発見。どうやら人気店らしく人がわんさかいるよ。ここで買って、せっかくだから波打ち際に行って食べようって話に決定、いいね~ピクニックみたい。フランス語を話せる友人が私たちみんなにメニューを説明してくれて、お陰でそれぞれ美味しそうなランチをゲット。ビールを片手にホクホクしながら浜辺へと降りていく。
裸足になって砂の上を歩き、足裏が熱い熱いと大げさにジェスチャーしては、お互いの姿を笑い合いながら波打ち際へと向かう。ビーチは黒い砂に、緑色やゴールドが混じった砂のビーチだった。ここが火山島だってことの証明だよね。砂や石も様々、色んな鉱物があれこれ混じってるんだ。そんな火山爆発の頃の記憶を持っているような石たちを近くに眺めながら、波打ち際に座って美味しいランチを食べるなんとも贅沢な時間。
今日のランチの中身は、豚肉の燻製にトマトベースの味付けをした煮物。そこにジャガイモや小粒の豆なんかが入っていて美味しいんだ。「Boucané Pomme de terre」と呼ばれるローカルフードでクレオール料理らしいよ、Pommede terreはフランス語でジャガイモ。燻製の香りが香ばしくってビールによく合う料理だった。寄せては返す波を見つめながら、レユニオンの地ビールをグッと飲み干す。
満腹になってようやく辺りを見渡すと、向こう側の岸では釣りをしている人がいたり、後ろを振り返るとベンチに座っている若者たちが手を振ってくれたりと、のんびりムードなレユニオンのビーチ。
あまり観光化されていないからかな、人は全く泳いでいない。あちこちで座ってお喋りしている地元の人々がいるのがいいなって思ったよ。せかせかせずに、ゆっくりと生活している感じが漂っていてさ。観光で来た人々がそこにある自然を楽しむのもいいけど、住んでいる人々がそこにある自然を楽しめるのが一番いいよね。