ピースボートデッキ > COLUMN > メキシコ・マンサニージョ編〜Peace on the Boat trip〜
hinata-55_002.jpg
シリーズ
SERIES:01 Vol.55
2018/05/25
メキシコ・マンサニージョ編〜Peace on the Boat trip〜 (1/7)
ビースボートの船旅であちこち迷走したHinataの旅物語、「Peace on the Boat trip」。
笑いありハプニングあり、ちょっと不思議でほんわか緩まるHinataワールドへようこそ。
 
最初から読む
ひとつ前の記事を読む

骸骨とダンスを!死を受け入れ笑い飛ばすような生き方

私たちがメキシコに到着する時はちょうど、「死者の日」というメキシコ流のお盆に近い頃だった。

 

DSCF7570

 

着飾った骸骨女性のカトリーナっていう有名なキャラクターがいるくらい、メキシコのお盆はとてもカラフルでどこかユーモアが感じられるような、そんなちょっとしたイベント的なものだった…と、最初はそう感じていたんだっけ。今思うとメキシコを出る頃になるまであまり分かっていなかった私。いつの間にか気づけばどっぷりと浸かり込んでしまっていたんだ、メキシコという国の持つその生と死の空間に。

 

船がメキシコに着く前に、船内では「死者の日」のイベントが実施されていた。どんな内容かっていうと、メキシコ人の水先案内人パブロ・ロモさん(※)が、祭壇を用意して船内でも一番大きな広間にそれを飾ったんだ。この日はメキシコのお盆の最終日でもあって、飾った祭壇はもちろん本物。
※パブロ・ロモ…メキシコ生まれ。哲学、神学を学び、スペインの大学で人権の分野で博士号を取得。紛争予防のためのグローバルパートナーシップ(GPPAC)北アメリカ地域運営メンバー。

DSCF7676

 

メキシコの死生観は独特なものがある。「全ての人に必ずやってくる死というもの、それに触れることで人生をよりよく生きる心構えをしよう!」そういう前向きなコンセプトでメキシコで行われているというこのお祭り。死を笑い飛ばしてしまえと言わんばかりに、ポップで色鮮やかな祭壇は何やら楽しげにそこに存在していた。

 

船内のみんなにも呼びかけて祭壇に「死者」を祀って、お菓子やビールや死者の好物などを飾った。私も亡くなった数多くの友人たちの為に花を飾った。そうするともちろん帰ってくるよね、そこに。

 

私はメキシコ的なポップさあまりに、「これはイベントなんだ」ってぐらいに軽く思い込んでいたから、どこかちゃんとした意識で接しきれていなかったんだ。後で思うと、そこから何かが始まっていた気がする。

 

123...7
PROFILE
hinata-150x150
Hinata(フリーライター)
国内を転々と放浪した後、沖縄にたどり着き12年を過ごす。現在は神戸を中心に活動中。ハワイ好きでフラ歴もあり、ロミロミマッサージのセラピストとしての一面も持つ。好きなことは料理・物作り・音楽・読書・写真・旅などあらゆることに興味はつきない。ピースボートで世界一周の船旅(第90回クルーズ、第92回クルーズ)に参加、その物語を綴る。


ピースボート公式LINE@
最新情報をお知らせします!
コラム
ピースボート海を見ながらの食事
2024/11/14
【最新】ピースボート食事はどうなっている? 船内レストランのメニューや飲み物事情
コラム
ピースボート海を見ながらの食事
2024/11/14
【最新】ピースボート食事はどうなっている? 船内レストランのメニューや飲み物事情
コラム
黒豚サムギョプサル
2024/08/24
済州島(チェジュ島)観光スポット:自然を満喫する旅行プランとグルメガイド
コラム
黒豚サムギョプサル
2024/08/24
済州島(チェジュ島)観光スポット:自然を満喫する旅行プランとグルメガイド
コラム
世界の言語のイメージ
2024/06/13
世界の言葉で「こんにちは」「ありがとう」旅行用フレーズガイド
コラム
世界の言語のイメージ
2024/06/13
世界の言葉で「こんにちは」「ありがとう」旅行用フレーズガイド
コラム
おおさかピーセンの日常
2023/11/15
スタッフに聞いてみた!ピースボートセンターおおさかってこんなところ!
2025年4月出航 第120 回クルーズ

ピースボート地球一周の船旅 2025年4月 Voyage120

息をのむような大自然の絶景がどこまでも広がるアラスカフィヨルド遊覧は、船旅ならではの体験です。洗練された街並みと美しい自然が広がる初夏の北欧と数々の世界遺産が残るヨーロッパ、太陽がきらめく中米を訪れる、見どころ満載の航路です。
ピースボート公式LINE@
最新情報をお知らせします!